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つぎの2つの方法を使って、グラフィックオブジェクトのプロパティを設定したり、引用したりできます。
set
とget
は、プロパティの値を設定したり、引用したりします。プロパティのデフォルト値を変更するには、 デフォルトプロパティ値の設定を参照してください。
Axes プロパティの記述
この節は、プロパティ名とそこで設定できる値のタイプをリストしています。中括弧{}はデフォルト値です。
ALim
[amin,
amax]
Alpha 軸の範囲。MATLABが、フィギュアのalphamapにサーフェス、パッチ、イメージオブジェクトのAlphaData
値をどのようにマップするかを決定する2要素ベクトルです。amin
は、alphamapの中の最初のalpha値にマップするデータ値
で、amax
は、最後のalpha値です。これらの間の値は、最初と最後のalphamap値を線形に補間し、この範囲外のものは、最も近い値に設定します。
ALimMode
がauto
(デフォルト)の場合、MATLABは、グラフィックオブジェクトのAlphaData
の中で、最小値をamin
に、最大値をamax
に設定します。これは、AlphaData
の最小のデータ値をalphamapの最初の要素に、最大値を最後の要素にマッピングします。この間のデータ値は、線形にマッピングされます。
軸が複数のグラフィックオブジェクトを含んでいると、MATLABは、ALim
をすべてのオブジェクトのAlphaData
(または、パッチオブジェクトに対して、FaceVertexAlphaData
)の範囲をカバーするようにします。
ALimMode
{auto} | manual
Alpha 軸の範囲の設定モード。auto
モードの中で、MATLAB は、ALim
プロパティを軸の中に表示されるグラフィックオブジェクトの範囲AlphaData
をカバーするように設定します。ALimMode
がマニュアルの場合、子の軸の範囲AlphaData
が変更されるとき、MATLABは、ALim
の値を変更しません。ALim
プロパティの設定は、ALimMode
をマニュアルに設定します。
AmbientLightColor
ColorSpec
ウィンドウ内の背景のライティング。周囲光は、Axes内のすべてのオブジェクト上を、無指向性で、一様に照らすものです。 しかし、Axes内のLightオブジェクトが可視状態でなければ、AmbientLightColor
を使いません。また、Axes内に複数のLightオブジェクトが存在すると、AmbientLightColor
は、他の光源にも加えられます。
AspectRatio
(古くなりました)
このプロパティは、引用したり、または、変更したとき、ワーニングメッセージを作成します。DataAspectRatio[Mode]
や PlotBoxAspectRatio[Mode]
プロパティを使ってください。
Box
on | {off}
Axesボックスモード。このプロパティは、2次元表示でのボックスや3次元表示の箱を使って、Axesの範囲を囲むかどうかを設定するものです。デフォルトは、ボックス表示しません。
BusyAction
cancel | {queue}
コールバックルーチンの割込み。BusyAction
プロパティを使って、実行中のコールバックルーチンに割込みを行うイベントの取り扱い方法を制御することができます。実行中のコールバックルーチンがあれば、続いて呼び込まれるコールバックルーチンは、常にそれを中断しようとします。実行中のオブジェクトのコールバックのInterruptible
プロパティがon(デフォルト)に設定されていれば、イベントキューが処理されるつぎの点で割込みが起こります。Interruptible
プロパティがoff
の場合、(実行中のコールバックをもつオブジェクトの)BusyAction
プロパティは、MATLABがイベントを処理する方法を指定します。つぎのような選択があります。
cancel
- 2番目のコールバックルーチンを実行するイベントを廃棄します。queue
- 現在のコールバックが終了するまで、2番目のコールバックルーチンを実行しようとするイベントを待機させます。ButtonDownFcn
文字列
マウスボタンを押したときのコールバックルーチン。ポインタがAxesの中に存在するときにマウスボタンを押すと、必ず実行されるコールバックルーチン。しかし、Axes内に表示されたそれ以外のグラフィックスオブジェクト上では、実行しません。 3次元表示の場合、アクティブな範囲は、 Axesで囲まれる直方体で定義されます。
このルーチンは、正しいMATLAB表現やM-ファイル名を使った文字列で定義できます。 式は、ワークスペース内で実行します。
CameraPosition
[x, y, z]
Axes座標
カメラの位置。 このプロパティは、Axesを見るカメラの位置を定義します。Axesの座標の中で点を設定してください。
CameraViewAngle
を固定すると、 CameraPosition
を変更することによりスクリーンの拡大・縮小が可能で、ウィンドウ上で拡大するためCameraTarget
に近付づけたり、縮小するためにCameraTargetから遠ざけたりします。CameraPosition
を変更すると、 Projectionがperspective
ならば、遠近量も変化します。 また、CameraViewAngle
を変更することにより、拡大・縮小できますが、ウィンドウ上で遠近の度合いを変更することはできません。
CameraPositionMode
{auto} | manual
CameraPositionの自動、または、マニュアル設定。auto
に設定すると、MATLABは、 view
によって設定される仰角と方位角に沿って、CameraTarget
からの固定された距離にカメラを設定するCameraPosition
を自動的に計算します。 CameraPositionに対して値を設定すると、このプロパティはmanualに設定されます。
CameraTarget
[x, y, z]
Axes座標
カメラターゲットにする点。このプロパティは、カメラが指し示すAxesの中の位置を設定します。CameraTarget
とCameraPosition
は、カメラが見える方向に沿ったベクトル(view軸)を定義します。
CameraTargetMode
{auto} | manual
CameraTargetの自動、または、マニュアル設定。このプロパティをautoに設定すると、 Axesのプロットボックスの中央にCameraTargetを自動的に設定します。CameraTarget
に対して値を設定すると、 このプロパティはmanual
に設定されます。
CameraUpVector
[x, y, z]
Axes座標
カメラの回転。
このプロパティは、CameraTarget
とCameraPosition
プロパティにより定義される視点軸の周りでのカメラの回転を設定します。ベクトルのx, y, z要素を含む3要素配列として、CameraUpVector
を定義します。 たとえば、[0 1 0]
は、正のy軸を上向きに設定します。
CameraUpVector
のデフォルト値は、[0 0 1]
で、正のz軸を上向きとして定義します。
CameraUpVectorMode
{auto} | manual
デフォルト、または、ユーザ指定の上向きベクトル。CameraUpVectorMode
をauto
に設定すると、 MATLABは、3次元表示に対して[0 0 1]
(正の z軸が上向き)、2次元表示に対して[0 1 0]
(正のy軸が上向き)になります。CameraUpVector
に値を設定すると、このプロパティはmanual
に変更されます。
CameraViewAngle
0よりも大きくて、180より小さいか等しい
(度単位の角度)
表示フィールド。 このプロパティは、カメラの表示フィールドを設定します。 この値は、Axesの中に表示されるグラフィックスオブジェクトの見掛けの大きさに影響を与えます。 しかし、遠近量に影響はありません。角度を大きくすればするほど、表示フィールドは大きくなり、ウィンドウ内に表れるオブジェクトは小さくなります。
CameraViewAngleMode
{auto} | manual
CameraViewAngle
の自動設定、または、マニュアル設定。auto
モードに設定すると、 MATLABは、全体を捉えるために必要な角度を最小なものにします(180度以下)。
つぎの表は、MATLABの自動的なカメラの挙動をまとめたものです。
Children
グラフィックスオブジェクトのハンドル番号を要素とするベクトル
Axesの子オブジェクト。Axes内に描かれたすべてのグラフィックスオブジェクト(可視状態、非可視状態に関わらず)のハンドル番号を含むベクトル。Axesの子オブジェクトになるグラフィックスオブジェクトは、images, lights, lines, patches, surfaces, textです。ユーザは、ハンドルの順番を変更でき、表示上のオブジェクトのスタックを変更できます。
x, y, z-軸をラベル付けするために使われるTextオブジェクトは、Axesの子オブジェクトですが、これらのHandleVisibility
プロパティは、callback
と設定されていなければなりません。これは、ルートのShowHiddenHandles
プロパティをon
に設定しない限り、 これらのハンドル番号は、AxesのChildren
プロパティの中で表示されないことを意味しています。
CLim
[cmin, cmax]
カラー軸の範囲。MATLABがSurface Patch オブジェクトのCData
値をFigureのcolormapに写像する方法を設定する2要素ベクトルです。cmin
は、カラーマップの中の最初のカラーに写像するデータ値です。そして、cmaxは、カラーマップの中の最後のカラーに写像するデータの値です。これらの値の中間のデータ値は、2番目から最後から2番目までのカラーインデックスを線形に変換します。範囲外の値は、カラーマップの最初または最後の色の近いほうに設定されます。
CLimMode
がauto
(デフォルト)の場合、MATLABは、グラフィックスオブジェクトのCData
の中で、 最小値データをcmin
に、最大値データをcmax
に設定します。 これは、最小データ値のCData
の要素を最初のカラーマップの要素に、最大データ値のCData
の要素を最後のカラーマップの要素に写像します。
Axesが複数のグラフィックスオブジェクトを含んでいると、 MATLABは、すべてのオブジェクトのCData
の範囲をカバーするようにCLim
を設定します。
CLimMode
{auto} | manual
カラー軸範囲の設定モード。CLimMode
がauto
モードならば、MATLABは、Axesの中に表示されたグラフィックスオブジェクトがすべて入るようにCData
の範囲をCLim
プロパティに設定します。 CLimMode
がmanual
モードならば、CData
がAxesの子オブジェクトの変更を制限しているときはCLim
の値をMATLABは変更しません。CLim
プロパティを設定すると、このプロパティは、manual
に設定されます。
Clipping
{on} | off
Color
{none}
|
ColorSpec
Axesの背景のカラー。このプロパティをnone
に設定すると、Axesは透明度をもち、それを通して、フィギュアカラーが表示されます。ColorSpec
は、3要素のRGBベクトルか、またはMATLABで既定された名前の一つを使います。 デフォルト値はnone
で、matlabrc.m
ファイルを使って、Axesのcolor
に特定のカラーを設定することができます。
ColorOrder
m行3列のRGB値からなる行列
複数のプロットに使われるカラー。関数plot
やplot3
でプロットする各ラインのカラーを設定するRGBのm行3列の行列です。plot
とplot3
でラインのカラーを設定しないで複数のラインを表示すると、ColorOrder
で設定した順にカラーを割り当てます。スタートアップ時に設定されるカレントのColorOrder
を取得するためには、つぎのプロパティ値
get(gca,'ColorOrder')
を取得してください。
AxesのNextPlot
プロパティをreplace
(デフォルト)に設定すると、plot
のような高水準関数は、 使用するカラーを決める前に、ColorOrder
プロパティをリセットします。デフォルトでないColorOrder
を使うときは、NextPlot
に replacechildren
を設定してください。ユーザ自身のデフォルトColorOrder
を設定することもできます。
CreateFcn
文字列オブジェクトの作成中に実行されるコールバックルーチン。このプロパティは、MATLABがAxesオブジェクトを作成するときに実行するコールバックルーチンを定義します。このプロパティは、Axesに対してデフォルト値として定義しなければなりません。たとえば、つぎのステートメント
set(0,'DefaultAxesCreateFcn','set(gca,''Color'',''b'')')は、Axesを作成するときは、常にカレントのAxesのバックグランドカラーを青に設定するRootレベルのデフォルト値を設定するものです。 MATLABは、Axesのすべてのプロパティが設定された後に、このルーチンを実行します。既存のAxesオブジェクトにこの値を設定しても、 影響はありません。
CreateFcn
を実行しているオブジェクトのハンドル番号は、ルートの CallbackObject
プロパティによってのみアクセスが可能です。このプロパティは、gcbo
を使って確認できます。
CurrentPoint
2行3列の行列最も新しくクリックした位置で、Axesデータユニットを表現。2点の座標を含んだ2行3列の行列は、ポインタの位置を定義します。 これらの2つの点は、スクリーン平面に垂直で、ポインタの位置を通る線上に存在します。3次元 座標は、axesの座標系でAxes直方体の前面と背面を交差する線上にある点です(Axesの x, y, zの範囲で設定されます)。
出力される行列は、つぎの型をしています。CurrentPoint
プロパティをアップデートします。ポインタは、Axesの中に存在したり、 Figureウィンドウの中に存在する必要はありません。MATLABは、ポインタの位置に関わらず、要求されたAxesに関連する座標を出力します。
DataAspectRatio
[dx dy dz]
データユニットの相対的なスケーリング。x, y, z 方向のデータユニットの相対的なスケーリングをコントロールする3要素ベクトルです。たとえば、このプロパティを[1 2 1]
に設定することは、x-軸でデータユニットを1、y-軸データユニットを2、z-軸データユニットを1にすることを意味します。
DataAspectRatio
プロパティは、MATLABがx-, y-, z-軸をどのようにスケーリングするかを制御するために、PlotBoxAspectRatio
,XLimMode
, YLimMode
,ZLimMode
プロパティと相互に関係しています。DataAspectRatioMode
,PlotBoxAspectRatioMode
,CameraViewAngleMode
が、すべてauto
ならば、DataAspectRatio
を設定するとstretch-to-fillが使用できなくなります。つぎの表は、 stretch-to-fill
の機能が使用できないときのプロパティ間の関係を説明したものです。DataAspectRatioMode
{auto} | manual
ユーザ、または、MATLABによるデータのスケーリングの制御。このプロパティは、DataAspectRatio
プロパティ値をユーザが設定するのか、 MATLABにより自動的に設定されるのかを制御するものです。DataAspectRatio
プロパティに値を設定することは、このプロパティを自動的にmanual
にすることになります。DataAspectRatioMode
,PlotBoxAspectRatioMode
,CameraViewAngleMode
がすべてautoならば、DataAspectRatioMode
をmanual
に変更すると、stretch-to-fill機能を使えなくなります。
DeleteFcn
文字列
Axesを削除するときのコールバックルーチン。 Axesオブジェクトが削除される(たとえば、 delete
またはclose
コマンドを実行する)とき、実行するコールバックルーチン。MATLABは、オブジェクトのプロパティを壊す前にルーチンを実行します。 そのため、コールバックルーチンは、これらの値を参照することができます。
DeleteFcn
を実行しているオブジェクトのハンドル番号は、ルートのCallbackObject
プロパティによってのみアクセスが可能です。このプロパティは、gcbo
を使って確認できます。
DrawMode
{normal} | fast
レンダリング法。このプロパティは、フィギュアの Renderer
プロパティがpainters
のとき、Axes内で表示されるグラフィックスオブジェクトをレンダリングする手法を制御します。
normal
モードは、可視でないsurfaceの消去やオブジェクトの交差を行うために、カレントの表示をベースに後から前にオブジェクトを描きます。fast
モードは、3次元でのオブジェクトの位置関係を考慮しないで、設定した描画コマンドの順にオブジェクトを描きます。 表示の中での位置に従って、オブジェクトのソートを必要としないので、より速いレンダリングが可能になりますが、通常の DrawMode
が提供する可視でないオブジェクトの消去やオブジェクトの交差を無視するため、予期しない結果になることがあります。Renderer
がzbuffer
のときは、DrawMode
は無視され、可視でないオブジェクトの消去やオブジェクトの交差の取り扱いは、常に行われます。
FontAngle
{normal} | italic | oblique
イタリックフォント、標準フォントの選択。このプロパティは、Axesのテキストに対するキャラクタを選択します。 normal
はイタリックフォントでないものを、italic
と oblique
はイタリックフォントを設定します。
FontName
Courier
や文字列 FixedWidth
のような名前
フォントファミリ名。フォントファミリ名は、 Axesラベルに対して使われるフォントを設定するものです。適切に印刷したり、表示したりするため、 FontName
は、ユーザのシステムがサポートしているフォントでなければなりません。ユーザが、マニュアルでこれらのフォントをリセット(XLabel
,
XLabel
,Zlabelプロパティで設定するか、またはxlabel
,ylabel
,zlabel
コマンドを使って設定する)しない限り、x-、y-、z-軸のラベルは、新しいフォントで表示されません。目盛りマークは、すぐに変更されます。
固定幅のフォントの指定
任意の部分で、良く見えるような固定幅のフォントをaxesで使いたい場合、FontName
に文字列 FixedWidth
を設定してください。
set(axes_handle,'FontName','FixedWidth')
このパラメータ値は、固定幅のフォントの名前をハードコードするために必要な処理をエルミネーションします。これは、ASCIIキャラクタコーディング(日本語)を使用しないシステム上で、適切にテキストを表示できません。固定幅のフォントを使用するために記述されたMATLABアプリケーションは、FontName
を FixedWidth
に設定し、エンドユーザの環境の中に正しく設定されたルートのFixedWidthFontName
プロパティを使います。
エンドユーザは、ルートのFixedWidthFontName
プロパティをstartup.m
に設定した適切な値に設定することにより、種々の部分や個人の環境に MATLABアプリケーションを採用できます。
ルートFixedWidthFontName
プロパティを設定することは、新しいフォントを使用して表示したものをすぐに更新することになります。
FontSize
FontUnits
で設定されたフォントサイズ
フォントサイズ。FontUnits
プロパティで決められる単位で、Axesラベルやタイトルに対して使われるフォントサイズを設定する整数です。デフォルトのポイント数は、12です。これらをマニュアルでリセットしない限り、(XLabel
,YLabel
,ZLabel
プロパティを設定するか、xlabel
,ylabel
,zlabel
コマンドを使って設定する)、x-、y-、z-軸のテキストラベルは、新しいフォントで表示されません。目盛りラベルは、すぐ変更されます。
FontUnits
{points} | normalized | inches |
centimeters |
pixels
FontSize
プロパティを解釈するのに使う単位。normalized
を設定すると、MATLABは、FontSize
の値をAxesの高さの割合で表わします。たとえば、normalized
で0.1に設定されたFontSize
は、Axesの高さの1/10の大きさを高さにするフォントになります。デフォルトの単位(ポイント数)は、 1/72インチです。
FontWeight
{normal} | bold | light | demi
太文字フォントと標準フォントの選択。Axesのテキストのキャラクタのタイプ。x-、y-、z-軸のテキストラベルは、マニュアルでリセットする(XLabel
,
YLabel
,ZLabel
プロパティで設定するか、またはxlabel
,ylabel
,zlabel
コマンドを使って設置する)までは、太文字では表示されません。目盛りラベルは、すぐに変更されます。
GridLineStyle
- | - -| {:}
| -. | none
グリッドラインのラインスタイル。ラインスタイルは、コーテーションマーク内に、実線(-),点線(:)、鎖線(--)、一点鎖線(-.)等を指定するキャラクタから構成されます。 デフォルトのグリッドラインスタイルは、点線です。グリッドラインの表示の切り替えには、grid
コマンドを使います。
HandleVisibility
{on} | callback | off
コマンドラインユーザとGUIによるオブジェクトのハンドルへのアクセスの制御。このプロパティは、オブジェクトのハンドルが、その子オブジェクトの親のリスト内で視覚可能であるときを決定します。このプロパティは、(ダイアログボックスのような)ユーザインタフェースデバイスのみを含んでいるFigure内に、コマンドラインから誤って書き込むことや削除することを防ぐために有効です。
HandleVisibility
が on
のときは、ハンドルは常に見える状態です。
HandleVisibility
をcallback
に設定すると、ハンドルは、コールバックルーチンの中から、またはコールバックにより起動される関数からは可視化されますが、コマンドラインから起動される関数の中からは可視化されません。これは、コマンドラインユーザがGUIを保護しながら、コールバックルーチンがオブジェクトのハンドルに完全にアクセスできるようにするために提供されています。
HandleVisibility
をoff
に設定すると、 常にハンドルは視覚不可能になります。これは、コールバックルーチンが、GUI(ユーザがタイプした文字列の評価のような)を傷つける可能性がある関数を呼び込み、その関数の実行中にハンドルを一時的に隠すときに必要です。
ハンドルが子オブジェクトの親のリスト内で視覚不可能のとき、オブジェクトの階層を検索したり、ハンドルのプロパティを確認してハンドルを取得す
る関数は、ハンドル番号を出力できません。これらの関数には、get
,findobj
,
gca
,gcf
,gco
,newplot
,cla
,clf
,close
が含まれます。
ハンドルの視覚状態がcallback
やoff
を使って制限されているとき、オブジェクトのハンドルは、その親のChildren
プロパティには表れません。フィギュアは、RootのCurrentFigure
プロパティに表れず、オブジェクトは、ルートのCallbackObject
プロパティ、または、フィギュアのCurrentObject
プロパティに表れません。そしてAxesは、親オブジェクトのCurrentAxes
プロパティに表れません。
ルートのShowHiddenHandles
プロパティをonに設定すると、それらのHandleVisibility
の設定(これは、HandleVisibility
プロパティの値に影響を与えません)に拘わらず、すべてのハンドルを視覚可能にできます。
隠されているハンドル番号も、まだ有効です。 オブジェクトのハンドルが分
かっていると、そのプロパティを関数set
と get
で設定し、ハンドルを取り扱う関数に渡すことができます。
HitTest
{on} | off
マウスクリックによる選択。HitTest
は、Axes上でのマウスクリックの結果、Axesがカレントのオブジェクト(gco
コマンドとFigureのCurrentObject
プロパティにより出力される)になり得るかどうかを指定します。HitTest
がoff
ならば、axesをクリックすると、その下のオブジェクト(通常はそのオブジェクトを含むFigure)を選択します。
Interruptible
{on} | off
コールバックルーチンの中断モード。Interruptible
プロパティは、Axesのコールバックルーチンが連続的に読み込まれるコールバックルーチンによって、中断されるかどうかを制御します。 ButtonDownFcn
に対して定義されたコールバックルーチンのみが、Interruptible
プロパティにより影響を受けます。MATLABは、ルーチン内で drawnow
,figure
,getframe
,pause
コマンドが実行されるときのみ、コールバックルーチンを中断できるイベントをチェックします。関連情報については、BusyAction
プロパティを参照してください。
Interruptible
をon
に設定すると、 Axesプロパティから生じるコールバックルーチンを中断することができます。任意のグラフィックスオブジェクトのコールバックにより、MATLABは、中断が生じたとき変数または表示の状態(たとえば、gca
またはgcf
コマンドにより出力されるハンドル番号)を保存しません。
Layer
{bottom} | top
グラフィックスオブジェクトを軸ラインの上、または、下に書く。このプロパティは、任意の2次元表示(x,y,またはz軸に沿って見ているとき)で、軸のラインと目盛りが、Axesの子オブジェクトの上に書かれるか、下に書かれるかを決めるものです。これを使って、イメージの上にグリッドラインと目盛りを設定することができます。
LineStyleOrder
LineSpec
プロットに使われるラインスタイルとマーカの順序。 このプロパティは、複数ラインのプロットを作成するときに、ラインスタイルとマーカの使用順序を設定するものです。たとえば
set(gca,'LineStyleOrder', '-*|:|o')は、
LineStyleOrder
をアスタリスクのマーカをもつ実線、点線、中が空
の円のマーカに設定します。デフォルトは(-)で、プロットされるすべてのデータに対して、実線を使います。 さらに、ラインスタイルを定義するため文字列配列を作成することができます。
set(gca,'LineStyleOrder',{'-*',':','o'})MATLABは、4種類のラインスタイルをサポートし、順序を設定することもできます。
ColorOrder
プロパティで設定されたすべてのカラーを使った後にのみ、 設定されているラインスタイルを順番に使います。たとえば、プロットされた最初の8個のラインは、1つ目のラインスタイルを使い、ColorOrder
で定義された別々の色を使用します。その後、MATLABは、ColorOrderで定義された色を順に使い、2つ目のラインスタイルを使う、等を繰り返します。
関数plot
やplot3
で直接ラインスタイルやカラーを設定できます。また、Lineオブジェクトのプロパティを変更することでも設定できます。
AxesのNextPlot
プロパティが replace
(デフォルト)に設定されているなら、 plot
のような高水準関数は、使用するラインスタイルを決定する前に、
LineStyleOrder
プロパティをリセットします。デフォルトと異なるLineStyleOrder
を使いたい場合は、 NextPlot
をreplacechildren
に設定してください。ユーザ自身のLineStyleOrder
をデフォルトとして設定することもできます。
LineWidth
ポイント単位でのライン幅軸ラインの幅。このプロパティは、x-、y-、z-軸の幅をポイント単位で設定します。デフォルトのライン幅は、0.5ポイント(1ポイントは1/72インチです)で す。
NextPlot
add
| {replace} | replacechildren
つぎのプロットを描画する方法。このプロパティは、既存のAxesの中に高水準プロット関数をどのように描くかを決めます。
add
-- グラフィックスオブジェクトを描画するのに、既存のAxesを使います。
replace
-- グラフィックスを表示する前に、存在しているAxesのすべての子オブジェクトを削除して、デフォルトに設定し直します。ただし、Position
オブジェクトは除きます(cla
reset
と等価です)。
replacechildren
-- すべての子オブジェクトを削除しますが、Axesプロパティをリセットしません(cla
と等価です)。
newplot
は、NextPlot
プロパティの使用を簡単にし、低水準オブジェクト作成ルーチンのみを使ってグラフを描画するM-ファイル関数で使うことができます。例題として、 pcolor
.m
を参照してください。figureグラフィックスオブジェクトもまた、NextPlot
プロパティをもっています。
Parent
フィギュアのハンドル番号
Axesの親オブジェクト。Axesの親オブジェクトのハンドル番号。Axesオブジェクトの親オブジェクトは、それを表示しているフィギュアです。ユーティリティ関数gcf
は、カレントAxesの親オブジェクトのハンドル番号を出力します。 FigureオブジェクトのみがAxesのParent(親)
オブジェクトになります。
PlotBoxAspectRatio
[px py pz]
Axesプロットボックスの相対的なスケーリング。 プロットボックスの相対的なスケールをx-,y-, z-軸方向に制御する3要素ベクトル。プロットボックスは、x-, y-, z-軸の範囲によって定義されたAxesデータ領域を取り囲むものです。
PlotBoxAspectRatio
プロパティは、Axesの中でグラフィックスオブジェクトの表示法を制御するDataAspectRatio
,XLimMode
,YLimMode
,
ZLimMode
プロパティに相互に関連していることに注目してください。DataAspectRatioMode
, PlotBoxAspectRatioMode
,CameraViewAngleMode
をすべてauto
に設定した場合、PlotBoxAspectRatio
は、stretch-to-fillの機能を使用できなくなります。
PlotBoxAspectRatioMode
{auto} | manual
Axesのスケーリングを制御する方法。このプロパティは、PlotBoxAspectRatio
プロパティの値をユーザが設定するか、または、MATLABにより自動的に選択するかを制御するものです。 PlotBoxAspectRatio
プロパティに対して、値を設定すると、このプロパティは自動的にmanual
に設定されます。DataAspectRatioMode
, PlotBoxAspectRatioMode
, CameraViewAngleMode
をすべてauto
に設定した場合、 PlotBoxAspectRatioMode
をmanual
に変更すると、stretch-to-fillの機能が使用できなくなります。
Position
4要素ベクトルAxesの位置。フィギュアウィンドウの中のAxesの位置を決定する長方形を設定する4要素ベクトル。ベクトルは、つぎの型をしています。
[left bottom width height]
left
とbottom
は、フィギュアウィンドウの左下隅から長方形の下左隅までの距離で、width
とheight
は、長方形の大きさを表します。すべての測定値は、Units
プロパティで設定された単位で表されます。
Axesのstretch-to-fill機能が使用可能(DataAspectRatioMode
, PlotBoxAspectRatioMode
, CameraViewAngleMode
をすべてauto
に設定)のとき、AxesはPosition
の長方形へのstretch-to-fillが可能です。stretch-to-fillが使用できないとき、AxesはPosition
の長方形の外に拡大されること以外は、他のすべてのプロパティに従って、可能な限り大きく作成されます。
Projection
{orthographic} | perspective
射影のタイプ。このプロパティは、2つ用意されている射影法の選択を行い ます。
orthographic
- この射影タイプは、視点から与えられた点までの距離に関して、グラフックスオブジェクトの正しい相対的な大きさを保ちます。 データ内の平行線は、スクリーン上で平行に描画されます。
perspective
- この射影タイプは、3次元のオブジェクトを2次元表現で深みを与えるために、遠近を付けて表現するものです。 しかし、perspectiveは、オブジェクトの相対的な大きさを保存しません。同じ長さのラインでも、遠いものは、 近いものに比べ短く表示されます。データ内の平行線は、スクリーン上では平行ではなくなります。
Selected
on | off
選択されたオブジェクトの表示。このプロパティをon
にし、SelectionHighlight
プロパティもon
(デフォルト)とするならば、MATLABは選択状態を示す"ハンドル"をオブジェクトの隅と中央に表示します。 たとえば、ButtonDownFcn
コールバックルーチンでこのプロパティをon
に設定するように定義すると、axesが選択されたことを示すことができます。
SelectionHighlight
{on} | off
選択時のオブジェクトの強調。このプロパティをon
に設定していると、 MATLABは、4つのエッジと4隅にハンドル(グラフィックスのハンドル番号とは異なる)を描画することにより、選択されている状態を示します。 SelectionHighlight
プロパティをoff
にすると、MATLABはハンドルを表示しません。
Tag
文字列
ユーザ設定のオブジェクトラベル。 Tag
プロパティは、ユーザ設定のラベルをもつグラフィックスオブジェクトを識別する方法を与えます。 これは、オブジェクトのハンドル番号をグローバル変数として定義したり、コールバックルーチン間の引数としてそれらを受け渡したりする必要がある対話型のグラフィックスプログラムを構築するときに、特に有効です。
Tag
を使ってAxesを確認します。
axes('Tag','Special Axes')それから、
findobj
で Tag
を探索し、描画する前に、そのAxesをカレントAxesにします。
axes(findobj('Tag','Special Axes'))
TickDir
in | out
目盛りの方向付け。2次元表示に対して、デフォルトは、軸ラインの内側方向に目盛りを設定します。 3次元表示に対しては、 軸ラインの外側方向に設定します。
TickDirMode
{auto} | manual
目盛り方向の自動制御。auto
モードで、MATLABは、2次元表示に対しては内側方向に、3次元では外側方向に目盛りを設定します。 TickDir
にある値を設定すると、 MATLABはTickDirMode
を manual
に設定します。 manual
では、MATLABは、設定する目盛り方向を変更しません。
TickLength
[2DLength 3DLength]
目盛りの長さ。Axesの目盛りの長さを設定する2要素ベクトルです。最初の要素は、 2次元表示に対して使われる目盛りマークの長さで、2番目の要素は、 3次元表示に対して使われる目盛りの長さです。目盛りマークの長さは、可視のX、Y、Z軸の注釈行のうち最長の長さに対して正規化される単位で設定してください。
Title
テキストオブジェクトのハンドル番号
軸のタイトル。Axesタイトルに対して使われているtextオブジェクトのハンドル番号。このハンドル番号を使って、 タイトルのtext のプロパティを変更したり、 既存のTextオブジェクトのハンドルに Title
を設定することができます。たとえば、つぎのステートメントは、カレントのタイトルのカラーを赤に変更します。
set(get(gca,'Title'),'Color','r')新しいタイトルを作成するため、このプロパティをユーザが使用したいTextオブジェクトに設定します。
set(gca,'Title',text('String','New Title','Color','r'))しかし、Axesのタイトルを作成したり、 置き換えたりするために、
title
コマンドをより簡単に使うことができます。
title('New Title','Color','r')
Type
文字列(参照のみ)
グラフィックスオブジェクトのタイプ。このプロパティは、グラフィックスオブジェクトのクラスを識別する文字列を含んでいます。 Axesオブジェクトに対して、 必ずType
は、'axes
'で設定されます。
UIContextMenu
uicontextmenuオブジェクトのハンドル番号
コンテキストメニューとaxesの対応付け。このプロパティは、Axesの親のFigure内で作成したUicontextmenuオブジェクトのハンドルを割り当てます。コンテキストメニューを作成するためには、関数uicontextmenu
を使用してください。Axes上でマウスを右クリックしたときに、コンテキストメニューを表示します。
Units
inches
| centimeters
|
{normalized}
|
points
| pixels | characters
位置の単位。Position
プロパティを解釈するために使う単位です。すべて
の単位は、 Figureウィンドウの下左隅から測ります。
normalized
は、Figureウィンドウの下左隅を(0,0)に、上右隅を(1.0,1.0)にします。inches
, centimeters
,points
は、絶対的な単位(1ポイントは1/72インチ)です。
Character
は、デフォルトのシステムフォントからキャラクタによって定義されます。1つのキャラクタの幅は文字xの幅で、キャラクタの高さはテキスト内の2行のベースライン間の距離です。
UserData
行列
ユーザ指定データ。このプロパティは、Axesオブジェクトと関連付けたい任意のデータです。Axesは、このプロパティを使いませんが、関数set
,get
を使ってアクセスすることができます。
View
古くなりました
Viewプロパティにより与えられる機能は、現在はAxesのカメラプロパティ
(CameraPosition
, CameraTarget
, CameraUpVector
,CameraViewAngle
)により制御されるようになりました。view
を参照してください。
Visible
{on} | off
Axesの可視化。デフォルトでは、Axesは可視状態です。このプロパティをoff
に設定すると、表示されている軸のライン、目盛り、ラベルは消えます。このプロパティは、Axesの子オブジェクトに影響を与えません。
XAxisLocation
top | {bottom}
x軸の目盛りとラベルの位置。このプロパティは、MATLABがx-軸の目盛りやラベルを表示する場所を制御します。このプロパティをtop
に設定すると、デフォルトの位置であるプロットの下部の部分から、プロット上部にx-軸を移動します。
YAxisLocation
right | {left}
y-軸の目盛りとラベルの位置。このプロパティは、MATLABがy-軸の目盛りやラベルを表示する場所を制御します。このプロパティを right
に設定すると、デフォルトの位置であるプロットの左側から、プロットの右側にy軸を移動します。2つのy軸を使う簡単な方法は、plotyy
を参照してください。
X, Y, Z軸を制御するプロパティ
XColor, YColor, ZColor
ColorSpec
Axesラインのカラー。RGBの3要素を指定する要素ベクトル、または、既定のMATLABのカラー文字列です。このプロパティは、x-、y-、z-軸の軸ライン、目盛り、ラベル、軸のグリッドカラーを決めます。デフォルトの軸のカラーは、黒色です。カラーの設定法の詳細については、ColorSpec
を参照してください。
XDir
, YDir
, ZDir
{normal} | reverse
値の増加する方向。Axesの値の増加する方向を制御するモードです。Axesは、右手座標系を作ります。デフォルトは、
reverse
に設定してください。set(gca,'XDir','reverse')
set(gca,'YDir','reverse')
reverse
に設定してください。
set(gca,'ZDir','reverse')
XGrid
, YGrid
, ZGrid
on | {off}
Axesのグリッドラインを設定。これらのプロパティをonに設定すると、MATLABは、各々の軸に垂直なグリッドラインを描きます(x, y, zの値に沿ったライン)。grid
コマンドを使って、これらすべてのプロパティをon
、または、off
に一度に設定できます。
XLabel
, YLabel
, ZLabel
テキストオブジェクトのハンドル番号
Axesのラベル。x, y, z-軸それぞれのラベル付けに使うTextオブジェクトのハンドル。これらのプロパティのどれかに値を割り当てるためには、ラベルとして使うテキスト文字列に対してハンドル番号を取得しなければなりません。つぎのステートメントは、Text
オブジェクトを定義し、XLabel
プロパティにハンドル番号を割り当てます。
set(gca,'Xlabel',text('String','axis label'))
MATLABは、x-軸ラベルに文字列 'axis label'
を適切に配置します。ユーザがXLabel
, YLabel
, ZLabel
プロパティとして設定するTextオブジェクトは、それぞれのラベルに対する適切な位置に移動します。
さらに、Axesラインのラベル付けを簡単な方法で行うために、関数xlabel
, ylabel
, zlabel
を使用できます。
XLim
, YLim
, ZLim
[最小値、最大値]
Axesの範囲。各々の軸の最小値と最大値を設定する2要素ベクトル。
これらのプロパティを変更することは、軸上でのラベルの位置や目盛りの位置と同様にx-, y-, z-の次元のスケールに影響を与えます。これらのプロパティに対するデフォルト値は、[0 1]です。XLimMode
, YLimMode
, ZLimMode
{auto} | manual
MATLAB、または、ユーザによる範囲の制御。Axesの範囲を設定するモードは、プロットされるデータ(たとえば、Axesの子オブジェクトのXData
, YData
,ZData
)をベースに、MATLABがAxesの範囲を計算するかどうか、または、ユーザが、XLim
, YLim
, ZLim
プロパティを使って明示的に値を設定するかどうかを決定します。後者の場合、各範囲の設定モードはmanual
に設定されます。
XScale, YScale, ZScale
{linear} | log
軸のスケーリング。各々の軸に対して、線形スケーリング、または、対数スケーリングを選択します。loglog
, semilogx
, semilogy
を参照してください。
XTick, YTick, ZTick
目盛り位置を指定するベクトル目盛り間隔。各々の軸に沿って目盛りの位置を決めるx-, y-, z-データ値のベクトル。目盛りを表示したくなければ、各々のプロパティを空ベクトル[ ] で設定してください。これらのベクトルは、単調増加でなければなりません。
XTickLabel, YTickLabel, ZTickLabel
文字列目盛りラベル。 各々の軸に沿って目盛りに対するラベルとして使う文字行列。 これらのラベルは、MATLABにより生成される数値ラベルを置き換えます。 すべての目盛りに対して、十分なテキストラベルを設定できなければ、MATLABは設定されるラベルをすべてを使ってから設定したラベルを再度使います。
たとえば、ステートメントset(gca,'XTickLabel',{'One';'Two';'Three';'Four'})は、x-軸上に最初の4つの目盛りに対してラベル付けします。そして、すべての目盛りにラベル付けされるまで、ラベルを再利用します。 ラベルは、文字列からなるセル配列、パディングされた文字列行列、スラッ シュキャラクタで分離された文字列ベクトル、数値ベクトル(各数値が
num2str
を使って等価な文字列に暗示的に変換されます)として指定できます。つぎに示すものは、すべて等価です。
set(gca,'XTickLabel',{'1';'10';'100'}) set(gca,'XTickLabel','1|10|100') set(gca,'XTickLabel',[1;10;100]) set(gca,'XTickLabel',['1 ';'10 ';'100'])目盛りラベルは、TeX文字が並んだものとして解釈しません(ただし、
Title
, XLabel
, YLabel
, ZLabel
プロパティでは可能)。
XTickMode, YTickMode, ZTickMode
{auto} | manual
目盛り間隔の設定法。各々の軸に対して、MATLABがデータの取り得る範囲をもとに目盛り間隔を計算するか(auto
モード)、または、XTick
, YTick
, ZTick
プロパティに設定した値を使うか(manual
モード)を決めます。XTick
, YTick
,ZTick
プロパティに対して値を設定すると、各々のモードはmanual
に設定されます。
XTickLabelMode, YTickLabelMode, ZTickLabelMode
{auto} | manual
目盛りの設定法。プロットされたデータ範囲をカバーするような目盛りラベルを使うか(auto
モード)、または、XTickLabel
, YTickLabel
, ZTickLabel
プロパティで設定して目盛りラベルを使うかを設定します(manual
モード)。XTickLabel
,YTickLabel
, ZTickLabel
プロパティに対して値を設定すると、各々の軸の目盛りのモードは、manual
に設定されます。
![]() | axes | axis | ![]() |