MATLAB Function Reference    
root object

Rootオブジェクトのプロパティ

詳細

root は、コンピュータスクリーンに対応するグラフィックスオブジェクトです。Rootオブジェクトは1つだけ存在し、親オブジェクトをもちません。Rootオブジェクトの子オブジェクトは、Figureオブジェクトです。

Rootオブジェクトは、MATLABを起動すると存在します。作成する必要はなく、壊すことはできません。Rootのプロパティにアクセスするには、setget を使ってください。

参考

オブジェクトの階層構造



プロパティリスト

つぎの表は、Rootのプロパティとその簡単な説明を示したものです。プロパティ名は、詳細な説明とリンクされています。この表は、Rootオブジェクトで定義されていても使用されていないプロパティは含まれません。

プロパティ名
プロパティの詳細
プロパティ値
MATLABの状態に関する情報
CallbackObject
コールバックが実行されているオブジェクトのハンドル番号
値: オブジェクトのハンドル番号
CurrentFigure
カレントFigureのハンドル番号
値: オブジェクトのハンドル番号
ErrorMessage
最新のエラーメッセージのテキスト
値: キャラクタ文字列
PointerLocation
ポインタのカレント位置
値: xy の座標
PointerWindow
ポインタを含むウインドゥのハンドル番号
値: Figureのハンドル番号
ShowHiddenHandles
hiddenとマークされているハンドルを表示または非表示
値: on, off
デフォルト: off
MATLABの挙動の制御
Diary
履歴ファイルの作成
値: on, off
デフォルト: off
DiaryFile
履歴ファイル名
値: ファイル名(文字列)
デフォルト: diary
Echo
実行したいスクリプトMファイルの各行を表示
値: on, off
デフォルト: off
Format
数値表示に使用する書式
値: short, shortE, long, longE, bank, hex, +, rat
デフォルト: shortE
FormatSpacing
余分なラインフィードの表示、または、省略
値: compact, loose
デフォルト: loose
Language
システムの環境設定
値: string
デフォルト: english
RecursionLimit
ネスティングされたMファイルの呼び出しの最大回数
値: 整数
デフォルト: 2.1478e+009
Units
PointerLocationScreenSize プロパティの単位
値: pixels, normalized, inches, centimeters, points, characters
デフォルト: pixels
表示に関する情報
FixedWidthFontName
axes, text, uicontrol の FontName プロパティの値
値: フォント名
デフォルト: Courier
ScreenDepth
表示ビットマップの深さ
値: ピクセルあたりのビット数
ScreenSize
スクリーンサイズ
値: [left, bottom, width, height]
Rootオブジェクトに関する一般的な情報
Children
隠されていないすべてのFigureオブジェクトのハンドル番号
値: ハンドル番号からなるベクトル
Parent
Rootオブジェクトは、親オブジェクトをもちません。
値: [] (空行列)
Selected
このプロパティは、Root オブジェクトでは使用しません。

Tag
ユーザ指定のラベル
値: 任意の文字列
デフォルト: '' (空文字列)
Type
グラフィックスオブジェクトのタイプ (参照のみ)
値: 文字列 'root'
UserData
ユーザ指定のデータ
値: 任意の行列
デフォルト: [] (空行列)


 rmpath Root Properties