MATLAB Function Reference    
light

Lightオブジェクトの作成

表示

詳細

light は、カレントのAxesにLightオブジェクトを作成します。Lightは、PatchおよびSurfaceオブジェクトのみに影響します。

light('PropertyName',PropertyValue,...) は、名前を付けたプロパティに対して指定した値を使ってLightオブジェクトを作成します。MATLAB では、ユーザが他のAxesを Parent プロパティにより指定しない限り、カレントの Axes が、Light オブジェクトの親オブジェクトになります。

handle = light(...) は、作成した Light オブジェクトのハンドル番号を戻します。

注意

Light オブジェクト per se を見ることはできませんが、Patch および Surfaceオブジェクトへの光源の影響は見ることができます。これらのオブジェクトに照明を与える Axes の周囲光の色を指定することができます。しかし、周囲光は少なくとも1つの Light オブジェクトが Axes に存在して、視覚可能であるときにのみ見ることができます。

プロパティ名とプロパティ値の組合わせ、構造体配列、セル配列としてプロパティを指定することができます(これらのデータタイプの指定の方法は、リファレンスの set および get を参照してください)。

patch, surface AmbientStrength, DiffuseStrength, SpecularStrength, SpecularExponent, SpecularColorReflectance, VertexNormals プロパティを参照してください。また、lightingmaterial コマンドを参照してください。

例題

peaks を使ったサーフェスプロットに、ベクトル[1 0 0]によって定義される方向、つまり、x軸方向の無限大に位置する光源から照明を与えます。

オブジェクトの階層構造

デフォルトのプロパティの設定

axes, figure, and root レベルでデフォルトのLightプロパティを設定することができます。

Propertyは、Lightオブジェクトのプロパティ名で、PropertyValueは指定する値です。Lightのプロパティにアクセスするには、setおよびgetを使用してください。

つぎの表は、Lightプロパティとその簡単な説明を示したものです。プロパティ名は、プロパティの詳細な説明とリンクされています。

プロパティ名
プロパティの詳細
プロパティ値
Light の定義
Color
Lightオブジェクトが発生する光のカラー
値:ColorSpec
Position
Axes 内のLightの位置
値:Axesの単位によるx-, y-, z-座標
デフォルト: [1 0 1]
Style
平行光、または、発散光
値: infinite, local
外観の制御
SelectionHighlight
このプロパティは、Lightオブジェクトでは使用されません。
値: on, off
デフォルト: on
Visible
Lightの可視化/非可視化の指定
値: on, off
デフォルト: on
オブジェクトへのアクセス制御
HandleVisibility
Lineのハンドルが他の関数に対して、視覚可能であるかどうかを指定
値: on, callback, off
デフォルト: on
HitTest
このプロパティは、Lightオブジェクトでは使用されません。
値: on, off
デフォルト: on
Light に関する一般的な情報
Children
Lightオブジェクトは、子オブジェクトをもちません。
値: [] (空行列)
Parent
Light オブジェクトの親オブジェクトは、常に、Axesです。
値:Axesのハンドル
Selected
このプロパティは、Lightオブジェクトでは使用されません。
値: on, off
デフォルト: on
Tag
ユーザ指定のラベル
値:任意の文字列
デフォルト: '' (空文字列)
Type
グラフィックスオブジェクトのタイプ (参照のみ)
値:文字列 'light'
UserData
ユーザ指定のデータ
値:任意の行列
デフォルト: [] (空行列)
コールバックルーチンの実行に関するプロパティ
BusyAction
コールバックルーチン割り込みの取り扱い方法の指定
値: cancel, queue デフォルト: queue
ButtonDownFcn
このプロパティは、Lightオブジェクトでは使用しません。
値:文字列
デフォルト: 空文字列
CreateFcn
Light が作成されるときに実行するコールバックルーチンの定義
値:文字列(コマンド、または、M-ファイル名)
デフォルト: 空文字列
DeleteFcn
(close、または、deleteにより) Light が削除されたときに実行するコールバックルーチンの定義
値:文字列(コマンド、または、M-ファイル名)
デフォルト: 空文字列
Interruptible
コールバックルーチンの割り込みがあるか否かを指定
値: on, off
デフォルト: on (割り込み可能)
UIContextMenu
このプロパティは、Lightオブジェクトでは使用されません。
値: Uicontrextmenu のハンドル番号


 license Light Properties