MATLAB Function Reference

Uimenu Properties
プロパティの変更

ユーザは、2つの方法により、グラフィックオブジェクトプロパティを設定したり、引用できます。

• Property Editor は、オブジェクトプロパティ値を見たり、変更したりする会話型のツールです。
• コマンドsetとgetを使って、プロパティの値を見たり、引用したりすることができます。

プロパティのデフォルト値を変更するには、デフォルトプロパティ値の設定を参照してください。

Uimenu プロパティ

この節は、プロパティ名とそれに設定可能な値のタイプをリストします。中括弧{}を使って、デフォルト値を表します。

ユーザは、デフォルトのuimenuプロパティをフィギュアとルートレベル上に設定できます。

set(0,'DefaultUimenuPropertyName',PropertyValue...)
set(gcf,'DefaultUimenuPropertyName',PropertyValue...)
set(menu_handle,'DefaultUimenuProperty',PropertyValue...)

ここで、PropertyName は、uimenuプロパティの名前で、PropertyValue は、ユーザが指定する値です。uimenuプロパティにアクセスするには、set と get を使います。

Accelerator                  キャラクタ

等価なキーボード。メニューアイテムに対して、等価なキーボードを指定するキャラクタ。マウスを使って、メニューを選択する代わりに、あるキーと合わせて特別なキャラクタを押すことにより特別なメニュー選択を行うことができます。キーは、使用するプラットフォームに依存します。

• Microsoft Windows システムでは、Ctrl-を使います。これらのキーは、デフォルトのメニューアイテム、c, v, xで表わします。
• UNIX システムでは、Ctrl-を使います。これらのキーは、デフォルトのメニューアイテム o, p, s, wで表わします。

ユーザは、子メニューをもたないメニューに対してのみ、アクセラレータキーを定義することができます。アクセラレータは、コールバックを直接実行するメニューアイテムに対してのみ機能し、他のメニューに影響を与えたりはしません。

メニューアイテムは、機能するアクセラレータキーに対して、(サブメニューのように)表示されるものではありません。しかし、ウインドゥの焦点は、キーが入力されたとき、Figure内になければなりません。

BusyAction                   cancel | {queue}

コールバックルーチンの中断。 コールバックが実行中の場合、ユーザは、コールバックが定義されているオブジェクト上で、(マウスをクリックするような)イベントにトリガを適用すると、コールバックは、最初のコールバックを中断しようとします。最初のコールバックは、drawnow, figure, getframe, pause, waitforコマンドのいずれかでのみ中断できます。 コールバックが、これらのコマンドのいずれも含んでいない場合、中断することはできません。

実行しているオブジェクトのコールバックのInterruptibleプロパティがoff(デフォルトは、on)の場合、(あるコールバックを除いて)コールバックは中断しません。待機中のオブジェクトのコールバックのBusyActionプロパティは、コールバックに何が生じるかを決定します。

• queue の場合、コールバックは、イベントキューに加えられ、最初のコールバックの実行が終了した後で、実行します。
• cancelの場合、イベントは破棄され、コールバックは実行しません。

注意    中断するコールバックが、DeleteFcn 、または、 CreateFcnコールバックか、または、フィギュアのCloseRequest、または、ResizeFcn コールバックの場合、実行しているコールバックの Interruptibleプロパティの値に関わらず、中断します。中断しているコールバックは、つぎのdrawnow, figure, getframe, pause, waitforのいずれかのステートメントにより実行を始めます。

ButtonDownFcn                string

ボタンダウン機能は、Uimenu オブジェクト上で機能しません。

Callback                     文字列

メニューアクション。メニューを選択すると、実行するコールバックルーチン。このルーチンをMATLABの正しい表現、または、M-ファイルの名前を文字列として設定します。これは、MATLABのワークスペース内で実行します。

子(サブメニュー)をもつメニューは、サブメニューを表示する前に、自身のコールバックを実行します。子をもたないメニューは、マウスボタンをリリースしたときに、そのコールバックルーチンを実行します。

Checked                      on | {off}

メニューチェックインディケータ。このプロパティをon に設定すると、対応するメニューアイテムのつぎにチェックマークを付けます。offに設定すると、チェックマークが外されます。これは、特別なオプションの状態を示すメニューを作成するとき使うことができます。チェックされていないメニューアイテムが、選択されたときにチェックされたことを示す正式なメカニズムがないことに注意してください。また、このプロパティは、これらのメニューに対するプロパティの値を変更することができますが、トップレベルメニュー、または、サブメニューをチェックしません。

Children                     ハンドルのベクトル

サブメニューのハンドル。Uimenuオブジェクトの子すべてのハンドルを含んだベクトル。 Uimenuの子オブジェクトは、他のUimenuで、サブメニューとして機能します。このプロパティを使って、メニューの並べ替えを行います。

Clipping                     {on} | off

Clipping は、Uimenu オブジェクト上で機能しません。

CreateFcn                    文字列

オブジェクトを作成中に実行するコールバックルーチン。このプロパティは、MATLABがUimenuオブジェクトを作成するときに、実行するコールバックルーチンを定義します。Uimenuにデフォルト値として、このプロパティを定義することができます。たとえば、ステートメント

set(0,'DefaultUimenuCreateFcn','set(gcf,''IntegerHandle'',...
''off'''))

は、Uimenuオブジェクトを作成するとき、ルートレベルで、FigureのIntegerHandleプロパティを offにデフォルトとして設定します。 存在しているUimenuオブジェクト上にこのプロパティを設定しても、影響はありません。MATLABは、Uimenuに対するすべてのプロパティを設定した後、このルーチンを実行します。

オブジェクトのCreateFcnのハンドルは、 gcboを使って引用できるルートの CallbackObjectプロパティを通してのみアクセスできます。

DeleteFcn                    文字列

Uimenuを削除するときのコールバックルーチン。Uimenuオブジェクトを削除する(deleteコマンドを使ったり、Uimenuを含むFigureをクリアする)ときに実行するコールバックルーチン。 MATLABは、これらのプロパティを壊す前に、ルーチンを実行するので、これらの値は、コールバックルーチンの中で利用できます。

オブジェクトのDeleteFcnのハンドルは、 gcboを使って引用できるルートの CallbackObjectプロパティを通してのみアクセスできます。

Enable                       {on} | off

Uimenuの使用、または、不使用。このプロパティは、メニューアイテムの選択をコントロールするものです。使用禁止(offと設定)のとき、メニュー Label は、隠れて、選択できないことを示します。

ForegroundColor              ColorSpec X-Windows のみ

メニューラベル文字列のカラー。このプロパティは、Labelプロパティに対して定義されるテキストのカラーを決めます。カラーは、3要素RGBベクトルか、または、MATLABが用意しているカラーの名前を使って設定できます。デフォルトは、黒です。カラー設定の詳細は、 ColorSpec を参照してください。

HandleVisibility             {on} | callback | off

コマンドラインユーザとGUIによるオブジェクトのハンドルへのアクセスの制御。HandleVisibilityは、オブジェクトのハンドルが、その子オブジェクトの親のリスト内で視覚可能であるときに指定します。このプロパティは、(ダイアログボックスのような)ユーザインタフェースデバイスのみを含んでいるFigure内に、コマンドラインから誤って書き込むことや削除することを防ぐために有効です。

HandleVisibilityが onのときは、ハンドルは常に見える状態です。

HandleVisibilityをcallbackに設定すると、ハンドルは、コールバックルーチンの中から、または、コールバックにより起動される関数からは可視化されますが、コマンドラインから起動される関数の中からは可視化されません。これは、コマンドラインユーザがGUIを保護しながら、コールバックルーチンがオブジェクトのハンドルに完全にアクセスできるようにするために提供されています。

HandleVisibility を off に設定すると、常にハンドルは視覚不可能になります。これは、コールバックルーチンが、GUIを傷つける可能性(ユーザがタイプした文字列の評価のような)がある関数を呼び込み、その関数の実行中にハンドルを一時的に隠すときに必要です。

ハンドルが子オブジェクトの親のリスト内で視覚不可能のとき、オブジェクトの階層を検索したり、ハンドルのプロパティを確認してハンドルを取得する関数は、ハンドル番号を出力しません。これらの関数には、get, findobj, gca, gcf, gco, newplot, cla, clf, closeが含まれます｡

ハンドルの視覚状態がcallback やoffを使って制限されているとき、オブジェクトのハンドルは、その親のChildren プロパティには表れません。 Figureは、ルートのCurrentFigure プロパティに表れず、オブジェクトは、 ルートのCallbackObject プロパティ、または、FigureのCallbackObject プロパティに表れません。そして、Axesは、親オブジェクトのCurrentAxes プロパティに表れません。

ルートのShowHiddenHandlesプロパティをonに設定すると、それらのHandleVisibilityの設定(これは、HandleVisibilityプロパティの値に影響を与えません)に拘わらず、すべてのハンドルを視覚可能にできます｡

隠されているハンドル番号も、まだ有効です｡オブジェクトのハンドルが分かっていると、そのプロパティを関数setとgetで設定し、ハンドルを取り扱う関数に渡すことができます。

Interruptible                {on} | off

コールバックルーチンの中断モード。コールバックが実行していて、ユーザが定義したコールバックに対してオブジェクト上で(マウスをクリックする)トリガイベントを加えると、そのコールバックは、最初のコールバックを中断しようとします。MATLABは、つぎの要素に従って、コールバックを処理します。

• 実行しているオブジェクトのコールバックのInterruptible プロパティ
• 実行しているコールバックは、drawnow, figure, getframe, pause, waitforステートメントのいずれかを含んでいるか
• 待機中のオブジェクトのコールバックのBusyActionプロパティ

実行中のオブジェクトのコールバックのInterruptibleプロパティが、on (デフォルト)の場合、コールバックは中断することができます。中断したコールバックは、つぎに出会うdrawnow, figure, getframe, pause, waitforステートメントで実行を再開し、待機中のコールバックを含んでいるイベントキューの中のイベントを処理します。

実行中のオブジェクトのコールバックのInterruptible プロパティがoffの場合、コールバックは、(あるコールバック以外)中断しません。待機中のオブジェクトのコールバックのBusyAction プロパティは、コールバックで生じる事柄を決定します。

注意    中断するコールバックが、DeleteFcn 、または、 CreateFcnコールバックか、または、フィギュアのCloseRequest、または、ResizeFcn コールバックの場合、実行しているコールバックの Interruptibleプロパティの値に関わらず、中断します。中断しているコールバックは、つぎのdrawnow, figure, getframe, pause, waitforのいずれかのステートメントにより実行を始めます。 フィギュアのWindowButtonDownFcnコールバックルーチン、または、オブジェクトのButtonDownFcn、または、Callback ルーチンは、上に記述しているルールに従って処理されます。

Label                        文字列

メニューラベル。 メニューアイテム上に指定したテキストラベルの文字列。ユーザは、キャラクタ"&" を使って記憶を指定します。文字列の中の "&" に続くキャラクタは、いかなるものも、下線付きで表われ、メニューが見えている状態の間、そのキャラクタをタイプすると、そのメニューアイテムを選択します。"&" キャラクタは、表示されません。ラベルの中に"&"キャラクタを表示するには、文字列の中で、2つ"&" を使ってください。

`O&pen selection' は、Open selectionとなります。

`Save && Go' は、Save & Goとなります。

Parent                       ハンドル

Uimenuのオブジェクトの親。Uimenuオブジェクトの親オブジェクトのハンドル番号。Uimenulオブジェクトの親は 、メニューバー上の Figure、または、サブメニューの場合はUimenuです。このプロパティを新しい親オブジェクトのハンドル番号に設定することで、Uimenuオブジェクトを他の Figure へ移動することができます。

Position                     スカラ

相対的なメニューの位置。 Positionの値は、メニューバー上の位置、または、メニュー内での位置を示すPositionの値です。トップレベルメニューは、メニューバーの左から右へ、Positionプロパティ値に従って、配置されています。ここで、1は左端の位置です。与えられたメニュー内の個々のアイテムは、 Position プロパティ値に従って、トップから下に配置されます。ここで、1は最上部の位置です。

Selected                     on | {off}

このプロパティは、Uimenu オブジェクトでは機能しません。

SelectionHighlight              on | off

このプロパティは、Uimenu オブジェクトでは機能しません。

Separator                    on | {off}

セパレータラインモード。このプロパティをon に設定すると、メニューアイテムを複数行で表わします。

Tag                          文字列

ユーザ指定のオブジェクトのラベル。Tag プロパティはユーザ指定のラベルでグラフィックスオブジェクトを識別する方法を提供します。これはオブジェクトのハンドル番号をグローバル変数として定義したり、コールバックルーチン間で引数として渡すことを必要とする、対話的なグラフィックスプログラムを構築するときに、特に有効です。任意の文字列でTag を指定することができます。

Type                         文字列(読み込み専用)

グラフィックスオブジェクトのクラス。Uimenu オブジェクトで、Type は、常に、文字列'uimenu'を表わします。

UserData                     行列

ユーザ定義データ。Uimenuオブジェクトと関連したデータ。MATLAB は、このデータを使いませんが、set や getを使って、アクセスすることができます。

Visible                      {on} | off

Uimenuの可視化。デフォルトにより、すべてのUimenus は、表示されます。offに設定すると、 Uimenus は表示されません。しかし、そのプロパティを引用したり、設定することはできます。

uimenu

uint8, uint16, uint32