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関数のまとめ

関数は、基本的に列方向にデータ解析を行ないます。これらの関数は、MATLABのdatafunデレクトリに配置されています。

この節は、行データと列データを使用することのいくつかのヒントを記述しています。そして、いくつかの基本的な例題も示しています。

関数
詳細
cumprod
要素の累積積
cumsum
要素の累積和
cumtrapz
累積台形数値積分
diff
微分関数と微係数近似
max
要素の中の最大値の検出
mean
平均値
median
中央値
min
要素の中の最小値の検出
prod
要素の積
sort
大きい順に並び替え
sortrows
行を大きい順に並び替え
std
標準偏差
sum
要素の和
trapz
台形数値積分

プロットしたデータに対して、最大値、最小値、平均値、中央値、レンジ、標準偏差の計算や、これらの統計量のプロット作成に関する情報について、プロット作成の節のデータの統計量をグラフに付加 を参照してください。

行データと列データの取り扱い

これらの関数へのベクトル入力引数に関して、ベクトルは行方向または列方向のどちらでも構いません。しかし、配列引数に対して、関数は配列の中のデータの列方向に機能します。例えば、ある配列にmaxを適用するとすれば、各々の列に対して適用され、最大値を含む行ベクトルを出力します。

基本的な例題

交通量の例題を続けます。つぎのステートメント

は、つぎの結果を出力します。

最小値と最大値になる部分のインデックスを求めるには、2番目の出力引数も設定します。例えば、

は、最初の観測位置では02h00、2番目では23h00、3番目では24h00に最小の交通量が記録されています。

n要素すべてが1の行列との外積を使って、各々の列データから平均値を取り除きます。

データの並べ替えは、全データセットに渡り、ベクトル関数を計算するのに利用可能です。例えば、全データセットの中で最小値を求めるには、つぎのようにすると簡単です。

結果は、つぎのようになります。

count(:)により、24行3列の行列を72行1列の列ベクトルに並べ替えます。


 基本的なデータ解析関数 共分散係数と相関係数