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共分散係数と相関係数
MATLABの統計計算機能は、相関係数と共分散の計算に対して、2つの関数を用意しています。
| 関数 |
詳細 |
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ベクトルの共分散 - サンプル変数の広がり、または、バラツキ度 行列の共分散 - 変数間の線形関係の強さの尺度 |
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相関係数 - 変数間の線形関係の強さの正規化された尺度 |
covは、データベクトルに対して分散を計算します。countの最初の列のデータの分散は、つぎの式を計算します。
cov(count(:,1))
ans =
643.6522
配列データに対して、covは共分散行列を計算します。配列の列に対して、分散値は共分散行列の対角要素として配置されます。非対角要素は、オリジナルの配列の列間の共分散値を示しています。m行n列の行列に対して、共分散行列はn行n列の行列になります。例えば、count,cov(count)に対する共分散行列は、つぎのような配列になります。
corrcoefは、各行が観測で、各列が変数であるデータ配列に対して、相関係数行列を計算します。相関係数は、2つの変数間で線形な関係の強さを表す正規化された尺度です。相関のないデータは相関係数がゼロになります。全く等価なデータセットは相関係数が1になります。
m行n列の行列に対して、相関係数行列はn行n列の行列になります。相関係数行列の中の要素の位置は、上に記述されている共分散行列の中の要素の位置に対応します。
corrcoef(count)
ans =
1.0000 0.9331 0.9599
0.9331 1.0000 0.9553
0.9599 0.9553 1.0000
3地点で観測された3つの交通量の間には、結果が1に近いので、強い線形の相関があることがわかります。
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