MATLAB Function Reference    

uicontextmenu Properties
プロパティの変更

ユーザは、2つの方法により、グラフィックオブジェクトプロパティを設定したり、引用できます。

プロパティのデフォルト値を変更するには、デフォルトプロパティ値の設定を参照してください。

Uicontextmenuプロパティ

BusyAction                   cancel | {queue}

コールバックルーチンの割込みBusyActionプロパティを使って、実行中のコールバックルーチンに割込みを行うイベントの取り扱い方法をコントロールすることができます。実行中のコールバックルーチンがあれば、続いて呼び込まれるコールバックルーチンは、常にそれを中断しようとします。実行中のオブジェクトのコールバックのプロパティInterruptibleon(デフォルト)に設定されていれば、イベントキューが処理されるつぎの点で割込みが起こります。Interruptibleプロパティがoffの場合、(実行中のオブジェクトのコールバックのプロパティ)BusyActionは、MATLABがイベントを処理する方法を指定します。つぎのような選択があります。

ButtonDownFcn                文字列

このプロパティは、uicontextmenu オブジェクト上では機能しません。

Callback                     文字列

制御挙動。コンテキストメニューで定義したものに対して、オブジェクト上を右クリックすると実行するルーチン。コンテキストメユーが設定されるすぐ前に、ルーチンは実行されます。このルーチンは、正式なMATLAB表現、または、M-ファイル名で、文字列として設定してください。これらは、MATLABのワークスペース内で実行されます。

Children                     行列

uicontextmenuに対して定義されるUimenus。

Clipping                     {on} | off

このプロパティは、uicontextmenu オブジェクト上では機能しません。

CreateFcn                    文字列

オブジェクトを作成中に実行するコールバックルーチン。このプロパティは、MATLABがuicontextmenuオブジェクトを作成するときに実行するコールバックルーチンを定義します。このプロパティは、デフォルト値として定義しなければなりません。たとえば、つぎのステートメント

は、uicontextmenuオブジェクトを作成するとき、FigureのIntegerHandle プロパティ をoffに設定するRootレベルのデフォルト値を定義します。MATLABは、uicontextmenuに対するすべてのプロパティ値を設定した後、このルーチンを実行します。存在するuicontextmenuオブジェクト上に、このプロパティを設定しても、影響しません。

オブジェクトのCreateFcnのハンドルは、 gcboを使って引用できるルートの CallbackObjectプロパティを通してのみアクセスできます。

DeleteFcn                    文字列

uicontextmenu を削除するときのコールバックルーチン。uicontextmenuオブジェクトを削除する(deleteコマンドを使ったり、uicontextmenuを含むFigureをクリアする)ときに実行するコールバックルーチン。 MATLABは、これらのオブジェクトのプロパティを壊す前に、ルーチンを実行するので、これらの値は、コールバックルーチンの中で利用できます。

オブジェクトのDeleteFcnのハンドルは、 gcboを使って引用できるルートの CallbackObjectプロパティを通してのみアクセスできます。

HandleVisibility             {on} | callback | off

コマンドラインユーザとGUIによるオブジェクトのハンドルへのアクセスの制御HandleVisibilityは、オブジェクトのハンドルが、その子オブジェクトの親のリスト内で視覚可能であるときに指定できます。このプロパティは、(ダイアログボックスのような)ユーザインタフェースデバイスのみを含んでいるFigure内に、コマンドラインから誤って書き込むことや削除することを防ぐために有効です。

HandleVisibilityonのときは、ハンドルは常に視覚可能です。

HandleVisibilitycallbackに設定すると、ハンドルは、コールバックルーチンの中から、または、コールバックにより起動される関数からは可視化されますが、コマンドラインから起動される関数の中からは可視化されません。これは、コマンドラインユーザがGUIを保護しながら、コールバックルーチンがオブジェクトのハンドルに完全にアクセスできるようにするために提供されているからです。

HandleVisibilityoff に設定すると、常にハンドルは視覚不可能になります。これは、コールバックルーチンが、GUIを傷つける可能性(ユーザがタイプした文字列の評価のような)がある関数を呼び込み、その関数の実行中にハンドルを一時的に隠すときに必要です。

ハンドルが子オブジェクトの親のリスト内で視覚不可能のとき、オブジェクトの階層を検索したり、ハンドルのプロパティを確認してハンドルを取得する関数は、ハンドル番号を出力しません。これらの関数には、get, findobj, gca, gcf, gco, newplot, cla, clf, closeが含まれます。

ハンドルの視覚状態がcallbackoffを使って制限されているとき、オブジェクトのハンドルは、その親のChildren プロパティには現れません。Figureは、ルートのCurrentFigure プロパティに現れず、オブジェクトは、RootのCallbackObject プロパティ、または、FigureのCallbackObject プロパティに現れません。そして、Axesは、親オブジェクトのCurrentAxes プロパティに現れません。

ルートのShowHiddenHandlesプロパティをonに設定すると、それらのHandleVisibilityの設定(これは、HandleVisibilityプロパティの値に影響を与えません)に拘わらず、すべてのハンドルを視覚可能にできます。

隠されているハンドル番号も、まだ有効です。オブジェクトのハンドルが分かっていると、そのプロパティを関数setgetで設定し、ハンドルを取り扱う関数に渡すことができます。

HitTest                      {on} | off

このプロパティは、uicontextmenu オブジェクト上では機能しません。

Interruptible                {on} | off

コールバックルーチンの中断モードInterruptible プロパティは、uicontextmenuのコールバックルーチンが、続いて呼び込まれるルーチンによって中断されるかどうかを制御します。デフォルト(on)により、コールバックルーチンの実行が中断されます。

ButtonDownFcnCallback プロパティによって設定されたコールバックルーチンのみが、Interruptible プロパティルーチンによって影響を受けます。 MATLAB は、ルーチン内でdrawnow, figure, getframe, pausewaitforコマンドに出会ったときのみ、コールバックルーチンを中断できるイベントに対してチェックします。

Parent                       ハンドル

uicontextmenuの親オブジェクト。 uicontextmenu オブジェクトの親は、それが現れているFigureです。新しい親オブジェクトのハンドルをこのプロパティに設定することにより、uicontextmenu オブジェクトを他のFigureに移動することができます。

Position                     ベクトル

Uicontextmenuの位置。 コンテキストメニューの位置を定義する2要素ベクトルは、Visibleプロパティ値をonにすることで、処理できます。つぎのように、Positionを設定します。

ここで、ベクトル要素が、フィギュアウインドウの左下隅から、コンテキストメニューの左上隅までの距離です。

Selected                     on | {off}

このプロパティは、uicontextmenu オブジェクト上では機能しません。

SelectionHighlight           {on} | off

このプロパティは、uicontextmenu オブジェクト上では機能しません。

Tag                          文字列

ユーザ指定のオブジェクトのラベルTagプロパティは、ユーザ指定のラベルを使ってグラフィックスオブジェクトを識別する方法を提供します。これは、オブジェクトのハンドル番号をグローバル変数として定義したり、コールバックルーチン間で引数として渡すことを必要とする、対話的なグラフィックスプログラムを構築するときに、特に有効です。Tagは任意の文字列で定義できます。

Type                         文字列

グラフィックスオブジェクトのクラス。uicontextmenu オブジェクトに対して、Type は、 常に文字列'uicontextmenu'です。

UIContextMenu                handle

このプロパティは、uicontextmenu オブジェクト上では機能しません。

UserData                     行列

ユーザ設定データ。 uicontextmenu オブジェクトに関連付けたい任意のデータ。 MATLAB は、このデータを使いません。しかし、setgetを使って、アクセスできます。

Visible                      on | {off}

Uicontextmenu の可視化。プロパティVisibleは、つぎの2つの方法で使用することができます。


  uicontextmenu uicontrol