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フィルタ構造
選択した構造により、テキストフィールド内に指定する係数のタイプが決定されます。
直接型
直接 I 型 (Direct Form I)
、直接 II 型(Direct Form II)
、直接 I 型転置(Direct
Form
I
transposed)
、直接 II 型転置(Direct
Form
II
transposed)
は、伝達関数表現でフィルタを指定します。
b
に対して、変数名、または、値を指定します。その中には、z の係数を高次から低次に、m+1
個含ませることができます。a
に対して、変数名、または、値を指定します。その中には、z の係数を高次から低次に、n+1
個含ませることができます。FIR フィルタに対して、Denominator は、1
です。伝達関数型のフィルタは、Signal Processing Toolbox のフィルタ設計関数(たとえば、 fir1
, fir2
, remez
, butter
, yulewalk
)を使って、すべて作成することができます。詳細は、伝達関数(Transfer Function) を参照してください。
直接 II 型(Direct Form)(2次型)
直接型(Direct
form
II)
(2次型
)
は、フィルタを2次の伝達関数の集まりで表現しています。
ゲイン(Gain) フィールドは、ゲイン g に対する変数名、または、数字を指定し、SOS Matrix フィールドは、L 行 6 列の SOS 行列に対する変数名、または、数字を指定します。
この行は、H(z) の2次型の分子係数 bik と分母係数 aik を含んでいます。
関数 tf2sos
, zp2sos
, ss2sos
, sosfilt
を使って、2次型のフィルタを作成することができます。詳細は、2次型(Second-Order Sections (SOS)) を参照してください。
状態空間(State space)
状態空間(State space)(State-Space)
に対して、フィルタは、つぎの状態空間型で指定します。
フィールド A, B, C, D は、このシステムでの行列として、変数、または、数値で設定することができます。
状態空間(State space)型でのフィルタは、関数 tf2ss
と zp2ss
で、作成することができます。詳細は、状態空間 を参照してください。
ラティス
ラティスオールパス(Lattice
allpass)
, ラティス MA (Lattice
MA)
, ラティス ARMA(Lattice
ARMA)
フィルタに対して、フィルタは、格子表現で設定されます。
(Lattice
allpass)
に対して、フィールドラティス係数(Lattice coeff) は、ラティス(反射)係数k(1)
から k(N)
を指定します。ここで、N
は、フィルタ次数です。 (Lattice
MA)
(最小位相、または、最大位相)に対して、Lattice coeff フィールドは、ラティス(反射)係数 k(1)
から k(N)
を指定します。ここで、N
は、フィルタの次数です。(Lattice
ARMA)
に対して、ラティス係数(Lattice coeff) フィールドは、ラティス(反射)係数、k(1)
から k(N)
を設定し、ラダー係数(Ladder coeff) フィールドには、ラダー係数、v(1)
から v(N+1)
を設定します。ここで、N
は、フィルタの次数です。ラティス型のフィルタは、関数 tf2latc
を使って、作成されます。詳細は、ラティス構造(Lattice Structure) を参照してください。
量子化されたフィルタ (Qfilt オブジェクト)
量子化フィルタ(Quantized
filter)
に対して、フィルタを、Qfilt オブジェクトとして設定します。詳細は、Filter Design Toolbox の中の qfilt を参照してください。
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