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[b,a] =
yulewalk(n,f,m)
詳細
yulewalk
は、設定された周波数応答に最小2乗近似を使って、巡回型IIRディジタルフィルタを設計します。
[b,a]
は、ベクトル =
yulewalk(n,f,m)
f
とm
で設定する周波数-ゲイン特性を近似するn
次のIIRフィルタの(n+1
)個の係数を含んだ行ベクトルb
とa
を出力します。ここで、
f
は、0と1の間の範囲で設定する周波数点のベクトルで、1はサンプリング周波数の1/2(Nyquist周波数)です。f
の最初の点は0、最後の点は1で、中間の点は増加する値でなければなりません。ただし、周波数点が重複することは可能で、これは、周波数応答のステップに対応します。m
は、ベクトルf
に設定された点での希望のゲイン応答を含むベクトルです。 f
と m
は、同じ長さでなければなりません。 plot(f,m)
は、フィルタの形状をプロットします。 出力されるフィルタ係数は、つぎのようにzの次数の降順で順序付けされます。
周波数応答を設定するときには、通過帯域から遮断帯域への鋭い遷移を避けてください。最良のフィルタ設計を得るには、遷移領域の勾配を実験する必要があるかもしれません。
例題
8次のローパスフィルタを設計し、希望の周波数応答に実際の周波数応答を重ねてプロットします。
f=
[0 0.6 0.6 1]; m=
[1 1 0 0]; [h,w]=
freqz(b,a,128); plot(f,m,w/pi,abs(h),'--') legend('Ideal','yulewalk Designed') title('Comparison of Frequency Response Magnitudes')
アルゴリズム
yulewalk
は、時間領域で最小2乗近似を実行します。これは、設定した周波数応答の逆フーリエ変換によって計算された相関係数を使って、拡張Yule-Walker方程式によって分母係数を計算します。分子を計算する場合、yulewalk
は、つぎのステップを行います。
参考
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Butterworthアナログおよびディジタルフィルタの設計 |
|
Chebyshev I型フィルタの設計(通過帯域リップル) |
|
Chebyshev II型フィルタの設計(遮断帯域リップル) |
|
楕円フィルタの設計 |
|
ウィンドウベースの有限インパルス応答フィルタの設計 − 任意応答 |
|
条件付き最小2乗線形位相FIRフィルタの設計 |
|
汎用ディジタルButterworthフィルタの設計 |
|
Parks-McClellan最適FIRフィルタの設計 |
参考文献
[1] Friedlander, B., and B. Porat, "The Modified Yule-Walker Method of ARMA Spectral Estimation," IEEE Transactions on Aerospace Electronic Systems, AES-20, No. 2 (March 1984), pp. 158-173.
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