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インポート関数を使ったバイナリデータのインポート

コマンドライン、または、M-ファイルからバイナリデータをインポートするには、MATLABのインポート関数を使用する必要があります。テキストファイルのデータのフォーマットに依り、関数を選択してください。

特定のバイナリデータフォーマットを取り扱うように設計された関数を検出するには、表 6-5に表示したデータフォーマットのリストをスキャンして探してください。表には、バイナリフォーマットと、それらのフォーマットをインポートするMATLAB高水準関数が、追加的情報と共にリストアップされています。MATLABバイナリデータインポート関数をアルファベット順に整理したリストについては、表6-6を参照してください。

データフォーマットを取り扱う高水準関数をサポートしていない場合、バイナリデータのフォーマットがわかっている場合、MATLABの低水準のファイルI/O関数を使用することができます。詳細は、低水準ファイルI/O関数の使用を参照してください。

表 6-5: バイナリデータフォーマットとMATLABインポート関数

データフォーマット
ファイル拡張子
詳細
オーディオファイル
.au
.wav

Sun Microsystemsプラットフォーム上でオーディオファイルのインポートを行うには、auread関数を使用します。Microsoft Windowsシステムで、オーディオファイルのインポートを行うには、wavread 関数を使用します。
Audio-video Interleaved (AVI)
.avi
Audio-video Interleaved (AVI) ファイルのインポートには、aviread 関数を使用します。
Hierarchical Data Format (HDF)
.hdf
HDF イメージファイルのインポートには、関数imreadを使用します。他の全てのHDFファイル関する詳細情報については、HDFデータの取り扱い を参照してください。
イメージファイル
.jpeg .tiff .bmp
.png
.hdf
.pcx
.xwd

様々なフォーマットのイメージファイルをインポートするには、関数imreadを使用します。詳細については、グラフィックスイメージファイルの読み込み、書き出し、照会を参照してください。
MATLAB 固有フォーマット (MAT-ファイル)
.mat
MATLAB固有フォーマットのデータをインポートするには、load コマンドを使用します。詳細については、セーブされたワークスペースのロード を参照してください。
スプレッドシート
.xls
.wk1

Excelスプレッドシートのデータをインポートするには、 xlsread 関数を、Lotus 123のデータをインポートするには、wk1read 関数を使用してください。
表 6-6: バイナリデータインポート関数

関数
データフォーマット
ファイル拡張子
auread
Sun Microsystemsフォーマットのサウンドデータをインポートします。
.au
aviread
AVIフォーマットのオーディオビジュアルデータをインポートします。
.avi
hdf
Hierarchical Data Format(HDF)のデータをインポートします。 HDF イメージファイルのインポートには、関数imreadを使用します。他の全てのHDFファイル関する詳細情報については、HDFデータの取り扱い を参照してください。
.hdf
imread
種々のフォーマットのイメージファイルをインポートします。
.jpeg, .tiff, .bmp, .png, .hdf, .pcx, .xwd
load
MAT-ファイルフォーマットで、MATLABワークスペース変数をインポートします。
.mat
wavread
Microsoft Windowsフォーマットで、データをインポートします。
.wav
wk1read
Lotus 123 スプレッドシートフォーマットで、データをインポートします。
.wk1
xlsread
Microsoft Excelフォーマットで、データをインポートします。
.xls

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