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低水準ファイルI/O関数の使用

MATLABには、ANSI標準CライブラリのI/O関数をベースにした低水準I/O関数が用意されています。C言語に精通しているユーザの場合は、これらのルーチンに違和感を持つことはないでしょう。

たとえば、MATLABファイルI/O関数は、C言語ルーチンと同一のプログラミングモデルを使用しています。このプログラミングモデルでは、データを読み書きするために、つぎの操作を行います。

  1. fopenを使って、ファイルをオープンします。 fopen は、他の低水準ファイルI/Oルーチンで使用しているファイル識別子を出力します。
  2. ファイルを操作します 。
    1. バイナリデータの読み込みには、freadを使用します。
    2. バイナリデータの書き込みには、fwriteを使用します。
    3. テキストファイルから文字列を1行ずつ読み込むには、fgets/fgetlを使用します。
    4. 書式付きASCIIデータを読み込むには、fscanfを使用します。
    5. 書式付きASCIIデータを書き込むには、fprintfを使用します。
  3. ファイルのクローズには、fcloseを使用します。

この節には、これらの関数が読み書き操作が始まるファイルのカレントの位置にどのような影響を与えるか、またファイル内で位置を変更するにはどうするか、についての情報も記載されています。


 MATLAB HDF ユーティリティAPIの使用 ファイルのオープン