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rectangle
rectangle('Position',[x,y,w,h])
rectangle(...,'Curvature',[x,y])
h = rectangle(...)
詳細
rectangle は、Position [0,0,1,1] で、Curvature [0,0] (すなわち、曲率ゼロ) の長方形を描きます。
rectangle('Position',[x,y,w,h]) は、点 x、y から、幅 w、高さ h の長方形を描きます。値は、axes データ単位で設定します。
指定したプロパティ内に長方形を表示するには、axes データ縦横比を設定する必要があり、x 軸、y 軸に沿って、共に同じ長さの単位であることに注意してください。コマンド axis equal、または、daspect([1,1,1]) を使って、これを行うことができます。
rectangle(...,'Curvature',[x,y]) は、長方形の両側の曲率を設定できます。これは、長方形から楕円まで、変化させることができます。水平方向の曲率 x は、長方形の幅の単位に対する割合で、上端と下端に沿って曲がります。垂直方向の曲率 y は、長方形の高さの単位に対する割合で、左端と右端に沿って曲がります。
x と y の値は、0 (曲りなし) から 1 (最大曲り) まで、変化します。[0,0] の値は、正方形の型になります。[1,1] の値の場合は、楕円になります。Curvature に対して、1つの値のみを設定した場合、axes のデータ単位で水平方向、垂直方向共に、同じ長さの曲線になります。曲りの総量は、より短い長さのもので決定されます。
h = rectangle(...) は、作成される長方形オブジェクトのハンドルです。
注意
長方形オブジェクトは、2次元で、視点が[0 90](たとえば、view(2)) の場合のみ、axes の中に描画されます。長方形は、axes の子で、axes データの座標で定義されます。
例題
つぎの例題は、データの縦横比を [1,1,1] にし、長方形は、指定した部分 (daspect) に表示します。水平曲率と垂直曲率を異なって設定することができることに注意してください。また、Curvature に対して、単一値を使った影響にも注意してください。
rectangle('Position',[0.59,0.35,3.75,1.37],...
'Curvature',[0.8,0.4],...
'LineWidth',2,'LineStyle','--')
daspect([1,1,1])
Curvature に [0.4] の単一値を設定すると、つぎのようになります。
Curvature に [1] を設定すると、最短の丸みをもった長方形を作成します。
rectangle('Position',[1,2,5,10],'Curvature',[1,1],...
'FaceColor','r')
daspect([1,1,1])
xlim([0,7])
ylim([1,13])
参考
line, patch, plot, plot3, set, text, rectangle properties
オブジェクトの階層
デフォルトプロパティの設定
Axes, figure, root レベルで、デフォルトの長方形プロパティを設定することができます。
set(0,'DefaultRectangleProperty',PropertyValue...) set(gcf,'DefaultRectangleProperty',PropertyValue...) set(gca,'DefaultRectangleProperty',PropertyValue...)
ここで、Property は、設定したい長方形プロパティのデフォルト値で、PropertyValue は、指定する値です。set と get を使って、サーフェスプロパティにアクセスします。
プロパティリスト
つぎのテーブルは、すべての長方形プロパティを示し、簡単な説明を加えたものです。プロパティ名では、より詳しい説明の部分にリンクを設定しています。
| プロパティ名 |
プロパティの詳細 |
プロパティ値 |
| 長方形オブジェクトの定義 | ||
Curvature |
水平曲率と垂直曲率の度合い |
値:0 と 1 の間の値からなる2要素ベクトル。デフォルト: [0,0] |
EraseMode |
長方形の描き方、消去の仕方(アニメーションで有効) |
値: normal, none, xor, backgroundデフォルト: normal |
EdgeColor |
長方形のエッジのカラー |
値: Colorspec または noneデフォルト: ColorSpec [0,0,0] |
FaceColor |
長方形内部のカラー |
値: Colorspec または noneデフォルト: none |
LineStyle |
エッジのラインスタイル |
値: -, --, :, -., noneデフォルト: - |
LineWidth |
エッジラインの幅(ポイント単位) |
値: スカラ デフォルト: 0.5 points |
Position |
長方形の幅と高さと位置 |
値: [x,y,width,height]デフォルト: [0,0,1,1] |
| 長方形オブジェクトに関する一般的な情報 | ||
Children |
長方形オブジェクトは、子オブジェクトをもっていません。 |
|
Parent |
Axes オブジェクト |
値: axes のハンドル番号 |
Selected |
長方形が、"選択"状態か否かを示す |
値: on, off デフォルト: off |
Tag |
ユーザ指定のラベル |
値: 任意の文字列 デフォルト: '' (空文字列) |
Type |
グラフィックオブジェクトのタイプ (参照のみ) |
値: 文字列 'rectangle' |
|
ユーザ設定データ |
値: 任意の行列 デフォルト: [] (空行列) |
| コールバックルーチン実行に関連したプロパティ | ||
|
コールバックルーチンの割り込みの取り扱いの指定 |
値: cancel, queue デフォルト: queue |
|
マウスボタンを長方形上で押した場合、実行するコールバックルーチンの設定 |
値:文字列 デフォルト: '' (空行列) |
|
長方形が作成されたときに、実行するコールバックルーチンを定義 |
値: 文字列 デフォルト: '' (空行列) |
|
長方形が削除されたときに実行するコールバックルーチンを定義(close、または、deleteを使って) |
値: 文字列 デフォルト: '' (空行列) |
|
コールバックルーチンが割り込み可能か否かを決定 |
値: on, off デフォルト: on(割込み可能) |
|
長方形に関連したコンテキストメニュー |
値: Uicontextmenu のハンドル |
| オブジェクトへのアクセスのコントロール | ||
HandleVisibility |
長方形のハンドルが他の関数に見えるか否か、また、見えるときを決定 |
値: on, callback, offデフォルト: on |
HitTest |
長方形が、カレントオブジェクトか否かを決定(フィギュアのCurrentObject プロパティを参照) |
値: on, off デフォルト: on |
| 外観のコントロール | ||
Clipping |
axes 長方形へのクリップ |
値: on, offデフォルト: on |
SelectionHighlight |
選択したときに、長方形を点滅強調(Selected プロパティを on に設定) |
値: on, off デフォルト: on |
Visible |
長方形が可視状態か、非可視状態かを設定 |
値: on, off デフォルト: on |
| record | rectangle properties | ![]() |