MATLAB Function Reference    
clear

ワークスペースからアイテムを削除

グラフィカルインタフェース

関数clearの別な使い方として、MATLAB ディスクトップの編集(Edit)メニューのワークスペースの消去(Clear Workspace)を使うか、Workspace browserの中のコンテキストメニューの中を使う方法があります。

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詳細

clear は、ワークスペースからすべての変数を削除します。

clear name は、ワークスペースから、M-ファイル、MEX-ファイル関数、または、変数 name を削除します。変数 nameがグローバルな場合、カレントのワークスペースから削除されますが、グローバルであることを宣言した任意の関数にアクセスすることはできます。nameが、mlockでロックされている場合は、メモリ内に残ります。

一つの関数の異なるオーバロードバージョン間での区別には、partial pathを使います。たとえば、clear inline/displayは、inlineオブジェクトに対するdisplayメソッドのみをメモリからクリアし、他のものは残します。

clear name1 name2 name3 ... は、ワークスペースから name1, name2, name3 を削除します。

clear global name は、グローバル変数nameを削除します。nameがグルーバルな場合、clear name は、カレントワークスペースからnameを削除しますが、グローバル宣言している任意の関数にはアクセスできます。

clear keyword は、keywordで示されるアイテムを削除します。

キーワード
削除されるアイテム
functions
メモリからカレントにコンパイルされたM-関数やMEX-関数をすべて削除します。
variables
ワークスペースからすべての変数を削除します。
global
ワークスペースからすべてのグローバル変数を削除します。
all
メモリからすべての変数、関数、MEX-ファイルを削除し、ワークスペースを空にします。
classes
clear allと同じですが、MATLABのクラス定義も削除します。いくつかのオブジェクトが、ワークスペースの外に
存在する場合(たとえば、ロックされたM-ファイルの中の固定変数やユーザデータ)、ワーニングが表れ、クラス
定義は削除されません。クラス内の数、または、名前を変更する場合、clear classes関数
を使います。
import
Javaパッケージインポートリストの削除

clear('name1','name2','name3',...) は、シンタックスの関数型です。変数名、または、関数名が文字列内に保存されている場合、この型を使ってください。

注意

ユーザは、アイテムを選択的に削除するために、ワイルドカード(*)を使うことができます。たとえば、clear my*は、文字列myで始まる変数を削除します。関数の型で、たとえば、clear('name')のような型でclearを使うことができます。

関数や固定変数用のブレークポイントは、M-ファイルが変更されたり、削除されると、消去されるので、関数を削除することは、デバッグ用のブレークポイントの削除や固定変数の再定義に影響を与えます。

関数の中で、clearを使う場合、ユーザの関数とベースワークスペースの中のアイテム上につぎの影響を与えます。

制限

clear は、UNIXで、MATLABプロセスに割り当てられているメモリの総量に影響を与えません。

例題

つぎの変数を含むワークスペースを考えます。

つぎのように入力して、変数 xint を消去します。

すべてのグローバル変数を、つぎのように入力して消去します。

clear functions と入力して、すべてのコンパイルされたM-関数ファイルとMEX-関数をメモリから消去します。 つぎに示すように、clear functions は、関数がロックされているので、M-ファイル関数 testfun をメモリから消去できません。

メモリから関数をアンロック状態にすると、それをクリアできます。

参考

import, mlock, munlock, pack, persistent, who, whos


 clc clear (serial)