MATLAB Function Reference    
pack

ワークスペースメモリの整理

表示

詳細

pack は、必要とする最小のメモリに情報を圧縮することにより、スペースを開放します。ユーザが、書き込み許可を与えたディレクトリから、pack を実行する必要があります。

pack filename は、変数を保持するために使うテンポラリファイル用に、filename をオプションとして使います。filename が、指定されなければ、pack.tmp と名付けられたファイルを使います。ユーザが、書き込み許可を与えたディレクトリから、pack を実行する必要があります。

pack('filename') は、pack の関数型です。

注意

関数 pack は、MATLAB プロセスに割り当てられたメモリ量に影響を与えません。このメモリを解放するためには、MATLAB を終了しなければなりません。

MATLAB はヒープ法によるメモリ管理を行っているので、拡張した MATLAB セッションは、メモリを断片的に使います。そのようにメモリが使われているとき、かなりの空き領域が残っているかもしれませんが、新たに大きな変数を保存するのに十分な大きさの連続したメモリがない場合があります。

MATLABから、"Out of memory"メッセージが表示されたとき、関数 pack は、変数を削除せずに空きメモリを求めます。

pack コマンドは、つぎのようにスペースを解放します。

pack を使っても、処理をするのに十分な空きメモリがなければ、変数をいくつか消去しなければなりません。しばしば、メモリの不足が起こる場合は、システムに固有の解決法を使ってみてください。

例題

書き込み可能なディレクトリをカレントディレクトリとし、pack を実行後、前のディレクトリに戻します。

参考

clear


 otherwise pagedlg