Control System Toolbox関数リファレンス | ![]() ![]() |
damp
表示
[Wn,Z] = damp(sys) [Wn,Z,P] = damp(sys)
詳細
damp
は、LTIモデルsys
の極の減衰係数と固有周波数を計算します。左辺の引数を設定しなければ、固有周波数の低い順に固有値とそれらの減衰係数、固有周波数の表がスクリーン上に表示されます。
[Wn,Z] = damp(sys)
は、sysの固有周波数を含む列ベクトル
Wn
と減衰係数をを含む極
Z
を出力します。
極
およびサンプル時間
をもつ離散系システムの場合、
damp
は、を解くことによって、等価な連続系極
を計算します。
値Wn
およびZ
は、その場合、連続系極に対しても関連しています。サンプル時間を設定しないと、
Wn
とZ
は共に空です。
[Wn,Z,P] = damp(sys)
は、sys
の(真の)極を含む付加ベクトルP
を出力します。P
は、P = pole(sys)
の結果と一致することに注意してください。
例題
つぎの連続伝達関数の固有値、固有周波数、減衰係数を計算し、表示します。
H = tf([2 5 1],[1 2 3])
MATLABは、つぎの出力を行います。
Transfer function: 2 s^2 + 5 s + 1 --------------- s^2 + 2 s + 3
damp(H)
MATLABは、つぎの出力を行います。
Eigenvalue Damping Freq. (rad/s) -1.00e+000 + 1.41e+000i 5.77e-001 1.73e+000 -1.00e+000 - 1.41e+000i 5.77e-001 1.73e+000
参考
eig
固有値と固有ベクトルの計算
pole
システム極の計算
pzmap
極-零点の配置図
zero
伝達零点の計算
![]() |
d2d | dare | ![]() |