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lp2lp

ローパスアナログフィルタのカットオフ周波数の変更

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詳細

lp2lpは、1ラジアン/秒のカットオフ周波数をもつアナログローパスフィルタのプロトタイプを、任意の設定されたカットオフ周波数をもつローパスフィルタに変換します。変換は、関数buttercheby1cheby2ellipに対するディジタルフィルタの設計過程の1ステップです。

lp2lpは、2つの異なる線形システム表現(伝達関数形式および状態空間(State space)形式)で変換を行うことができます。いずれの場合も、入力システムは、アナログフィルタのプロトタイプでなければなりません。

伝達関数型(多項式)

[bt,at] = lp2lp(b,a,Wo) は、多項式係数によって与えられるアナログローパスフィルタのプロトタイプを、カットオフ周波数Woをもつローパスフィルタに変換します。行ベクトルbおよびaは、プロトタイプの分子および分母の係数をsの次数の降順で設定します。

スカラWoは、カットオフ周波数をラジアン/秒単位で設定します。lp2lpは、周波数変換されたフィルタを行ベクトルbtおよびatに出力します。

状態空間(State space)型

[At,Bt,Ct,Dt] = lp2lp(A,B,C,D,Wo) は、行列A, B, C, Dの連続系状態空間(State space)ローパスフィルタのプロトタイプ

を、カットオフ周波数Woをもつローパスフィルタに変換します。lp2lpは、このローパスフィルタを行列At, Bt, Ct, Dtに出力します。

アルゴリズム

lp2lpは、標準的なアナログフィルタ周波数変換を高精度で処理を行う状態空間(State space)型公式を使っています。ローパスフィルタがカットオフ周波数0をもつ場合、標準のs領域の変換は、つぎのようになります。

この変換の状態空間(State space)型は、つぎのようになります。

この変換のバンドパス型の導出については、lp2bp を参照してください。

参考
bilinear
双1次変換を使った変数のマッピング
impinvar
アナログ/ディジタルフィルタ変換のインパルス不変応答変換法
lp2bp
ローパスフィルタからバンドパスアナログフィルタへの変換
lp2bs
ローパスアナログフィルタのバンドストップアナログフィルタへの変換
lp2hp
ローパスフィルタからハイパスアナログフィルタへの変換


 lp2hp lpc