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impinvar

アナログ/ディジタルフィルタ変換のインパルス不変応答法

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詳細

[bz,az] = impinvar(b,a,fs) は、そのインパルス応答が1/fsでスケールされた係数bおよびaをもつアナログフィルタのインパルス応答と等価になる分子係数bzと分母係数azをもつディジタルフィルタを作成します。引数fsを設定しない [bz,az]  =  impinvar(b,a)は、fsにデフォルト値である1  Hzを使用します。

[bz,az] = impinvar(b,a,fs,tol) は、極が重根であるかどうかを判定するためにトレランス tol を設定します。トレランスを大きくすると、impinvar は、近くの極を同じものと判断します。デフォルトは、0.001または極の大きさの0.1%です。極の値の精度は、roots関数により得られる精度までしかもっていません。

例題

10 Hzのサンプリング周波数をもつimpinvarを使って、アナログローパスフィルタをディジタルフィルタに変換します。

アルゴリズム

impinvar は、つぎのように、参考文献[1]に記述されているアナログ/ディジタル伝達関数変換のインパルス不変応答法を実行します。

  1. baで表現されるシステムの部分分数展開を求めます。
  2. pを極exp(p/fs)に置き換えます。
  3. ステップ1の留数とステップ2の極からシステムの伝達関数係数を求めます。

参考
bilinear
双1次変換を使って変数のマッピング
lp2bp
ローパスフィルタからバンドパスアナログフィルタへの変換
lp2bs
ローパスフィルタからバンドストップアナログフィルタへの変換
lp2hp
ローパスフィルタからハイパスアナログフィルタへの変換
lp2lp
ローパスプロトタイプのローパスアナログフィルタへの変換

参考文献

[1] Parks, T.W., and C.S. Burrus, Digital Filter Design, John Wiley & Sons, 1987, pp. 206-209.


 ifft2 impz