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cov

分散行列

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covは、共分散行列を計算します。xがベクトルの場合、cは分散を含んだスカラとなります。各行が観測値で、各列が変数である配列の場合、cov(X)は共分散行列となります。diag(cov(X))は、各列に対する分散のベクトルで、 sqrt(diag(cov(X)))は、標準偏差のベクトルです。

cov(x) は、共分散関数の遅れがゼロのものに対応します。すなわち、 xcov(x)/(n-1) の遅れゼロのものを正方形配列にしたものです。

cov(x,y) は、cov([x y]))と等価です。すなわち、計算する前にxyを繋いで、一つの行ベクトルにします。ここで、xyは、同じ長さのベクトルです。

covは、各列から平均を除去してから結果を計算します。

この関数は、MATLABの基本モジュールに含まれています。

アルゴリズム

参考
corrcoef
相関係数行列
mean
平均値(MATLAB Function Referenceを参照)
median
中央値(MATLAB Function Referenceを参照)
std
標準偏差(MATLAB Function Referenceを参照)
xcorr
相互相関関数の推定
xcov
相互共分散関数の推定(平均を除去した相互相関と等価)


 corrmtx cplxpair