MATLAB Function Reference    
format

出力用の表示フォーマットをコントロール

グラフィカルインタフェース

formatの別な使い方として、preferencesを使います。MATLAB ディスクトップの ファイル(File) メニューから プリファレンス(Preferences) を選択し、コマンドウインドウ(Command Window) プリファレンスを使います。

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詳細

MATLAB は、すべての計算を倍精度を使って行います。関数 format を使って、コマンドウインドウの中での種々の数値表現の出力フォーマットをコントロールします。関数 format は、数値の表現にのみ影響するもので、計算やセーブには影響を与えません。指定したフォーマットは、カレントセッションのみに影響を与えます。フォーマットアクセスセッションを維持するには、MATLAB preferences を使ってください。

format 自身では、出力フォーマットをデフォルトタイプ short 、すなわち、5桁の固定小数点値にします。

format type は、指定した type に変更します。つぎのテーブルは、typeで使用できる値を示しています。カレントのtype ファイルを見るには、get(0,'Format') を使用するか、または、 compact、か、loose を判断するには、get(0,'FormatSpacing') を使ってください。

タイプを示す値
結果
例題
+
+, -, ブランク
+
bank
固定したドル、セント表現
3.14
compact
ラインフィードを省略して、単一ラインに多くの出力を行う。loose と対照です。
theta = pi/2
theta=
1.5708
hex
16進
400921fb54442d18
long
15-桁でスケーリングした固定小数点
3.14159265358979
long e
15-桁の浮動小数点
3.141592653589793e+00
long g
15-桁の固定、または、浮動小数点
3.14159265358979
loose
ラインフィードを加えて、より読み易いように出力。compact と対照。
theta = pi/2

theta=

1.5708
rat
最小の整数比、有理数表現
355/113
short
5-桁でスケーリングした固定小数点
3.1416
short e
5-桁の浮動小数点
3.1416e+00
short g
5-桁の固定、または、浮動小数点
3.1416

format('type') は、シンタックスの関数型です。

例題

pi に対するフォーマットをつぎのようにして、long に変更します。

つぎのように入力して、結果を見ます。

MATLAB は、つぎのように出力します。

つぎのようにタイプして、カレントフォーマットを見ます。

MATLAB は、つぎの出力を行います。

つぎのように入力して、short e に設定します。

または、シンタックスの関数型を使います。

アルゴリズム

行列の最大要素が103 より大きいか、最小要素が10-3より小さい場合、MATLAB は、shortやlong format に対して、一般的なスケーリングファクタを適用します。関数 format + は、正、負、ゼロ要素に対して、それぞれ、 +, -, ブランクで表示します。format hex は、バイナリ倍精度数の16進表現を行います。format rat は、最小整数比を使って、浮動小数点値に近似する分割アルゴリズムを連続的に使います。完全なコードについては、rat.m を参照してください。

参考

fprintf, num2str, rat, sprintf, spy


 for fplot