Programming and Data Types    

関数ハンドル


この節は、つぎのトピックを説明します。

関数ハンドルの概要

関数ハンドルは、MATLABが関数を実行したり、計算したりするために必要な関数のすべての情報をもつMATLABのデータタイプです。ユーザは、任意のMATLAB関数へのハンドルを作成することができ、関数を参照する方法として、ハンドルを使います。関数ハンドルは、一般的には、引数リストの中から、他の関数に渡され、その関数は、ハンドルを使って、計算することができます。

MATLAB関数ハンドルは、関数への参照以外にも使われます。関数ハンドルは、他の異なる引数タイプを取り扱うために、関数メソッドの選択や多重定義の選択を表すこともしばしばあります。ユーザが、関数へ渡すハンドルを作成すると、MATLABは、パス上に存在するその名前のすべての組み込み、M-ファイルメソッドのスナップショットを取ります。そして、ハンドルの中のこれらのメソッドのすべてに対して、アクセス情報をストアします。

関数ハンドルを計算する場合、MATLABは、ハンドルが作成されたときに、ハンドルの中に組み込まれた関数のみを考えます。パス上、または、スコープの中に存在する他の関数は、考えません。これは、ハンドル内に存在するどの関数を組み合わせ、ハンドルが計算するために必要な引数はどれかを決め、MATLABが送り出す実際の関数を決定します。

関数ハンドルを使って、つぎの事柄ができます。これらのアイテムの個々については、関数ハンドルを使用する利点に詳細を説明しています。

この概要の節は、簡単な関数ハンドルを使った例題も含んでいます。例題:簡単な関数ハンドルを参照してください。


  構造体のセル配列 関数ハンドルを使用する利点