Programming and Data Types

ハンドルを使って関数を計算

MATLABコマンドfevalを使って、関数ハンドルのターゲット関数を計算します。このコマンドを関数ハンドルと共に使用するシンタックスは、つぎのものです。

feval(fhandle, arg1, arg2, ..., argn)

これは、fhandleに、引数arg1 から argnを渡して直接コールするものと同じ挙動をします。根本的な違いは、つぎのことです。

• 関数ハンドルは、ユーザが渡した関数の中から計算されます。
• MATLABが計算用に選択したコードソースは、ハンドルが作成された時点で、MATLABパスやスコープ内に存在していた関数を多重定義するメソッドに依存します(引数タイプもメソッド選択に影響します)。パスとスコープは、計算する時点では考えません。
• MATLABは、関数ハンドルが作成された時点で初期関数ルックアップを行ないます。しかし、ルックアップは、MATLABがハンドルを計算する度に必要なものではありません。

注意    コマンド feval は、非スカラ関数ハンドル上に操作しません。非スカラ関数ハンドルをfevalに渡すと、エラーになります。

関数の計算と多重定義

関数ハンドルと多重定義の間の関係を理解するためには、MATLAB関数のコールの仕方を簡単にレビューすることが手助けになります。多重定義は、いくつかのコードソースから構成される単一のMATLAB関数を考える場合に有効になります(たとえば、組み込みやM-ファイル)。fevalを使わないでMATLAB関数をコールした場合、どちらのソースを選択するかは、つぎの2つの要因に依存します。

• コール時、パス上に見えるメソッド
• 関数への引数のクラス

MATLAB は、同様な方法で関数ハンドルを計算します。多くの場合、関数ハンドルは、関数を多重定義するメソッドを集めたものを表します。ユーザが、fevalを使って、関数ハンドルを計算する場合、コールされる特別なメソッドの選択は、つぎの事柄に依存します。

• ハンドルが作成された時点でのパス上に見えるメソッド
• ハンドルと共にfevalに渡される引数のクラス

関数名の最大長

関数ハンドルの計算の例題