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ASCII データのエクスポート

MATLAB は、様々なフォーマットのASCIIデータをエクスポートするための複数の方法をサポートしています。たとえば、行と列がスペースを区切りとして使用している数値データから構成するテキストファイルに、MATLAB行列をエクスポートすることも可能です。

この節では、複数の共通のASCIIフォーマットをMATLAB関数を使って、どのようにエクスポートするかを説明します。 説明には、つぎの内容も含まれています。

どの関数を使うかは、処理するデータの量とフォーマットによって決定してください。

ユーザが処理しようとしているデータの説明が記載されている節がわからない場合、表 6-3のデータフォーマットサンプルをスキャンして、作成したいデータフォーマットにほぼマッチするサンプルを検索します。そして、表の中の参照節を読んでください。

MATLABエクスポート関数について知っているが、いつそれを使えば良いのかわからない場合、各関数の機能比較を行った表 6-4を参照してください。

表 6-3: ASCII データファイルフォーマットとMATLAB エクスポートコマンド

データフォーマットサンプル
MATLAB エクスポート関数
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10

これらのオプションに関する詳細については、デリミタを使ったASCIIデータファイルのエクスポートdiaryコマンドを使ったデータのエクスポートを参照してください。
1; 2; 3; 4; 5;
6; 7; 8; 9; 10;

詳細については、デリミタを使ったASCIIデータファイルのエクスポート を参照してください。この例題は、セミコロンをデリミタに使ったファイルですが、他のキャラクタをデリミタとして指定することも可能です。
表 6-4: ASCII データエクスポート関数の機能比較

関数
使用対象
デリミタ
注釈
diary
数値データ、または、セル配列
スペースのみ
小さい配列に使用します。データファイルをエディットして、余分なテキストを削除する必要があります。
dlmwrite
数値データ
任意のキャラクタ
簡単、かつ、フレキシブルに使用できます。出力値は整数です。
fprintf
アルファベットや数値データ
任意のキャラクタ
低水準ファイルI/O ルーチンの一部です。ファイル識別子を取得するために、関数fopen を使用する必要があります。また、書き出しを終了した後は、関数fclose を実行しなくてはなりません。
save
数値データ
タブ、または、スペース
簡単に使用できます。出力値は高精度です。

 アルファベットと数値が混ざったデータのインポート デリミタ(区切り文字)を使ったASCIIデータファイルのエクスポート