MATLAB Function Reference    
save

ワークスペース変数をディスク上にセーブ

グラフィカルインタフェース

関数 save の別な使用法としては、コマンドウインドウの ワークスペースブラウザ(Workspace browser)ファイル(File) メニューから 別名でワークスペースを保存(Save Workspace As) を選択する方法です。

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save 自身で、すべてのワークスペース変数をバイナリフォーマットで、カレントディレクトリに、matlab.mat と名付けたファイルに保存します。load を使って、データを読み込みます。MAT-ファイルは、倍精度、バイナリの MATLAB フォーマットファイルです。これらは、マシン上に作ることができ、後で、他のマシン上にMATLAB を使って、使用可能なフォーマットとして、同様な精度、レンジで、異なる浮動小数点フォーマットで、読み込むことができます。これらは、他のプログラムを使って、MATLAB の外への拡張することができます。

save filename は、カレントディレクトリのすべてのワークスペース変数を、filename.mat にストアします。他のディレクトリに保存するために、filename に対する絶対パスを使用してください。

save filename var1 var2 ... は、指定したワークスペース変数のみを、filename.mat にセーブします。* ワイルドカードを使って、指定したパターンと一致する変数のみをセーブすることもできます。たとえば、save('A*') は、A で始まるすべての変数をセーブします。

save ... option は、option で指定されるフォーマットで、ワークスペース変数をセーブします。

オプション引数
結果:どのような型で保存されるか
-append
指定した(既に存在する) MAT-ファイルの後ろに付加
-ascii
8-ビット ASCII フォーマット
-ascii -double
16-ビット ASCII フォーマット
-ascii -tabs
タブを区切り子として使用
-ascii -double -tabs
16-ビット ASCII フォーマットで、タブを区切り子として使用
-mat
バイナリ MAT-ファイル型 (デフォルト)
-v4
MATLAB Version 4 でオープン可能なフォーマット

ASCII フォーマットでセーブされる変数は、ASCII ファイル名をもつ単一変数にまとめられます。そのために、一度に一つの変数のみしかセーブされません。ASCII フォーマットを使って、複数の変数をセーブする場合、filename と名付けたファイルをロードすると、filename と名付けた単一のワークスペース変数になります。すなわち、個々の変数へのアクセスは、コロン演算子を使います。

v4 フラグを使って、MATLAB 4 と互換性をもつデータ構造でセーブできます。そのため、構造体、セル配列、多次元配列、オブジェクトをセーブすることはできません。加えて、MATLAB バージョン 4でサポートされているファイル名を使う必要があります。

キーワード -ascii を使って、複素数データを保存する場合、データの虚部は失われます。これは、MATLAB が数値データでない('i')をロードできないからです。

save('filename', ...) は、関数型をしたシンタックスです。

ファイルフォーマットに関するコントロールに関して、MATLAB は、参考 に示す他の関数も用意しています。

アルゴリズム

save で使用するバイナリフォーマットは、各配列のサイズ、タイプに依存します。非整数の配列や10000よりも少ない要素数をもつ配列は、実数要素に対して、8ビットをもつ浮動小数点フォーマットでセーブされます。すべてが整数要素で、かつ、10000以上の要素をもつ配列は、各要素について数ビットしか必要としない、つぎに示すフォーマットでセーブされます。

要素の範囲
要素単位のビット数
0 から 255 まで
1
0 から 65535 まで
2
-32767 から 32767 まで
2
-231+1 から 231-1 まで
4
その他
8

MATLAB との外部インタフェース では、外部 C や Fortran プログラムからMAT-ファイルを読み込んだり、書き出したりすることに関する詳細を記述しています。これらに関しては、将来の変更も年頭に入れ、指定した MAT-ファイルフォーマットを使用するのではなく、推奨するアクセス手法を使用することが重要です。

例題

ワークスペースからすべての変数を、バイナリ M-ファイル test.mat にセーブするには、つぎのように入力します。

変数 pq を、バイナリ MAT-ファイル test.mat に、セーブするには、つぎのように入力します。

変数 voltemp を、ASCII フォーマットで、ファイル名 june10 に、セーブするには、つぎのように入力します。

参考
diary, fprintf, fwrite, load, workspace


 rsf2csf saveas