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フィギュア設定の変更

この節は、つぎの事柄を変更するために、ページ設定(Page Setup)ダイアログボックス、または、コマンドラインの使い方を説明します。

 

Printing OptionsDocument Propertiesダイアログボックス、または、コマンドラインを用いて、これらの設定を制御することができます。

例題

ここで扱う例題は、Windows、UNIXメニューや、コマンドラインから指定した設定を変更する方法を示すものです。

フィギュアのサイズ

つぎのプロパティは、ページに印刷するフィギュアのサイズをコントロールします。いくつかの場合、位置もコントロールします。位置をコントロールするプロパティについては、ページ上でのフィギュアの位置 を参照してください。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
8 x 6 インチでフィギュアを印刷
サイズと位置(Size and Position)タブ。モード(Mode)サイズと位置をマニュアルで設定(Use manual size and position)に設定してください。MATLABは(デフォルトを変更しない場合)、ページ上にそれを中心に 8 x 6 インチのサイズで、フィギュアを印刷します。
注意: UNIX 印刷(Print)ダイアログボックスから、この変更を与えることもできます。
PaperPositionMode プロパティを'manual'に設定してください。これは、デフォルトです。

スクリーンサイズでフィギュアを印刷
サイズと位置(Size and Position)タブ。モード(Mode) に、スクリーンサイズを使用して、ページの中心(Use screen size, centered on page)を設定してください。MATLABは、スクリンでの大きさと同じサイズで、フィギュアを出力します。このオプションを選択すると、上部(Top)左(Left)幅(Width)高さ(Height)フィールドを変更することはできません。しかし、これらのフィールドは、フィギュアのスクリーンサイズや位置を示すために、自動的に更新されます。
注意: UNIX 印刷(Print)ダイアログボックスからもこの変更を行なうことができます。
PaperPositionMode プロパティに、'auto'を設定してください。
フィギュアの高さと幅を設定
サイズと位置(Size and Position) タブ。 幅(Width)(高さ)Height フィールドを使って、フィギュアの希望するサイズを設定します。MATLABは、これらの大きさを使って、フィギュアを印刷します。幅(Width)(高さ)Height フィールドは、それぞれ、8.00 と 6.00 に初期化されています。
モード(Mode)マニュアルを使って、サイズと位置を設定(Use manual size and position)に設定する必要があります。
PaperPosition プロパティに4要素ベクトル[leftmargin, bottommargin, width, height]を設定します。

    注意    あるいは、フィギュアの境界をクリック、ドラッグし、スクリーンサイズにすることで、スクリーンフィギュアのサイズを変更することができます。
会話的にフィギュアのサイズを変更

ダイアログボックスの右側のプレビューイメージの中のフィギュアの境界部をドラッグすることにより、印刷するフィギュアの大きさを設定します。幅(Width)(高さ)Height フィールドは、フィギュアの印刷サイズを示すように更新されます。
モード(Mode)マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定します。
使用できません。
ページ全体を使用
サイズと位置(Size and Position) タブ。ページフル(Fill page)をクリックします。MATLABは、ページの上、下、右、左側 0.25インチのマージをもって、ページ全体にフィギュアを印刷します。幅(Width)高さ(Height) フィールドは、フィギュアの印刷サイズを示し、更新されます。
モード(Mode)マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定する必要があります。
PaperPosition プロパティに、4-要素ベクトル[leftmargin, bottommargin, width, height]を設定します。
PaperSizeプロパティの値 ([width, height])を使って、希望するフィギュアサイズを計算します。
縦横比の固定
サイズと位置(Size and Position) タブ。 縦横比の固定(Fix aspect ratio)をクリックしてください。MATLABは、スクリーンフィギュアと同じ縦横比をもつように、印刷するフィギュアをリサイズします。縦横比は、幅を高さで割ったものと同じです。幅(Width)高さ(Height) フィールドは、フィギュアの新しい印刷サイズを示すために更新されます。
モード(Mode)マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定する必要があります。

PaperPosition プロパティに、4-要素ベクトル [leftmargin, bottommargin, width, height]を設定します。
フィギュアのPosition プロパティ ([leftscreenmargin, bottomscreenmargin, width, height])を得て、スクリーンフィギュアウインドウの縦横比を計算します。

ぺージ上のフィギュアの位置

つぎのプロパティは、印刷するフィギュアのページ上の位置をコントロールします。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
フィギュアのマージを設定
サイズと位置(Size and Position) タブ。 上部(Top)(左側)Left フィールドに希望するマージを設定します。MATLABは、これらのマージを使って、フィギュアを配置します。上部(Top)(左側)Left フィールドは、それぞれ、2.50 と 2.50 インチで初期化されています。
モード(Mode) を、マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定する必要があります。
PaperPosition プロパティに4要素ベクトル[leftmargin, bottommargin, width, height]を設定します。
注意: PaperPosition は、上部マージよりむしろ、下部マージを設定します。
フィギュアの中心
サイズと位置(Size and Position) タブ。 中央(Center)をクリックします。MATLAB は、ページ上で、水平的にも、垂直的にも、フィギュアを中央に配置します。
モード(Mode)マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定する必要があります。
PaperPosition プロパティに、4-要素ベクトル [leftmargin, bottommargin, width, height]を設定します。
PaperSize プロパティ、([paperwidth, paperheight]) を取得して、希望するマージを計算します。
会話的にフィギュアを配置
ダイアログボックスの右側のプレビューイメージの中のフィギュアをドラッグすることにより、印刷するフィギュアの位置を設定します。上部(Top)(左側)Left フィールドは、新しいマージを示すように更新されます。
モード(Mode) を、マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定する必要があります。
使用できません。

数量に関する単位

つぎのプロパティは、ダイアログボックスで示される、または、コマンドラインで戻される印刷フィギュアのサイズと位置を記述するすべての値に関連した単位をコントロールします。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
測定単位の設定
サイズと位置(Size and Position)用紙(Paper) タブ。単位(Units)の下のリストから希望する単位を選択します。サイズと位置(Size and Position)タブの上部(Top)左側(Left)幅(Width)(高さ)Heightフィールドは、選択した単位に自動的に変換されます。
モード(Mode)マニュアルで、サイズと位置を決定(Use manual size and position)に設定する必要があります。
インチ、センチメートル、ポイントは、絶対単位です(1ポイントは、1/72です)。正規化された単位は、用紙サイズをベースにしています。言い換えれば、フィギュアの左下を(0,0)に、右上を(1.0,1.0)にしています。
PaperUnits プロパティを設定します。可能な値は、'inches', 'centimeters', 'points', 'normalized'です。デフォルトは、'inches'です。
この設定は、PaperPositionプロパティを使って、設定したり、取得するすべての値に適用されます。

用紙のサイズとタイプ

つぎのプロパティを使って、フィギュアが印刷される用紙のタイプやサイズを選択できます。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
用紙のタイプの設定
用紙(Paper) タブ。 Paper sizeの下のリストを使って、前もって定義されている"用紙タイプ"のリストから選択します。用紙の(幅)Width(高さ)Height フィールドは、ユーザが選択した用紙タイプの大きさを反映して、自動的に更新されます。
Windowsユーザに対して、リストには、カレントのプリンタでサポートされている用紙のタイプを示しています。UNIX ユーザに対しては、MATLABの組み込みの用紙のタイプを示しています。デフォルトでは、MATLABは、使用可能な場合、portrait フォーマットで、8.5 x 11.0 インチの用紙を選択します。
PaperType プロパティを設定します。使用可能な値は、'usletter' (8.5 x 11 インチ)、'uslegal' (11 x 14 インチ)、'tabloid' (11 x 17 インチ)、'A4' (210 x 297 mm)です。
用紙タイプのリストの詳細は、Figure プロパティ リファレンスページを参照してください。
用紙の幅と高さを設定
ユーザが、用紙サイズ(Paper size)リストの中で適切な用紙タイプが見つからない場合、用紙(Paper) タブ。 幅(Width)(高さ)Heightフィールドに希望する用紙の幅と高さを設定します。用紙サイズ(Paper size)は、<custom>の用紙タイプを示すために、自動的に更新されます。用紙タイプを<custom>に設定すると、用紙サイズは、プリンタで設定されます。
用紙サイズ(PaperSize) プロパティに、2-要素ベクトル[paperwidth, paperheight]を設定してください。
用紙の方向を設定
用紙(Paper) タブ。 方向(Orientation)オプションボタンの一つをクリックします。
Portrait - は、用紙の長い方を、フィギュアに関して垂直になるように設定します。
Landscape - は、平行になるように設定します。
Rotated -は、landscape方向から180º 、用紙の回転と等価です。Rotatedが、カレントのプリンタでサポートされていない場合、フィギュアは、landscape方向に印刷します。
PaperOrientation プロパティを参照してください。使用可能な値は、'portrait''landscape''rotated'です。デフォルトは、'portrait'です。

ライン、テキスト、バックグランドの属性

デフォルトでは、MATLABは、フィギュアのバックグランドを白にし、フィギュアの中で使用するカラーを減らさないようにしています。これらのプロパティを書き換えて、デフォルトの挙動を変更することができます。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
LineとTextオブジェクトを黒白にする
ラインとテキスト タブ。 ラインとテキスト タブの中の黒白(Black and white) オプションをクリックします。ラインとテキストは、バックブランドカラーに依存して、すべて黒、または、白で印刷されます。この設定は、黒白プリンタを使用する場合に推薦できるものです。これは、色付きのラインやテキストが、灰色にデザイアリングされて、細いラインやテキストキャラクタに適切でない場合が多いためです。
デバイスを黒白プリンタ、または、グラフィックフォーマットのいずれかとして指定します。 プリンタ(たとえば、デバイス)やグラフィックフォーマットのリストは、printのリファレンスページを参照してください。
ラインとテキストに対して、スクリーンでのカラーを維持
ラインとテキスト(Line and Text) タブ。 ラインとテキスト(Line and Text) タブのカラー(変換なし)(Color (don't convert))オプションをクリックします。テキストと実線の色付きラインは、スクリーンで表示されている同じ色で印刷されます。黒白プリンタを使用する場合、ユーザのてきすと、実線の色付きラインはすべて、グレーのシェード付きに変換されます。
これは、デフォルトです。
フィギュアのバックグランドを白に設定
Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブ。Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブのバックグランドを白にする(Force white background)オプションをクリックします。MATLABは、白のaxesをもつフィギュアとフィギュアのバックグランドを印刷します。この設定は、トナーの節約になり、印刷結果も良く見えることが多くなります。
InvertHardCopy プロパティを'on'にします。これは、デフォルトです。
フィギュアのバックグランドをスクリーンのカラーと一致
Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブ。Axesとフィギュア(Axes and Figure)タブの中のスクリーンバックグランドカラーの維持(Keep screen background color) オプションをクリックします。MATLABは、axesとフィギュアのバックグランド共にスクリーンカラーを使って、フィギュアを印刷します。このオプションを選択して、黒白プリンタを使う場合、バックグランドカラーは、グレーのシェードにデザイアリングします。
InvertHardCopy プロパティを'off'に設定します。

Axes、刻みマーク、Uicontrols

デフォルトでは、MATLABは、印刷するフィギュアのサイズをベースに刻みマークやaxesの範囲を再計算します。フィギュアの中に、uicontrolsも含んだままです。これらのプロパティは、デフォルトの挙動を書き換えることができます。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
axesの範囲と刻みの再計算
Axesとフィギュア(Axes and Tab) タブ。Axesの範囲と刻みの再計算(Recompute axes limits and ticks) オプションをクリックします。MATLABは、印刷するフィギュアのサイズをベースにaxesの刻みマークの数や位置、範囲をスケーリングします。
注意: UNIX 印刷(Print)ダイアログボックスの中でも、この変更を行なうことができます。
XTickModeYTickModeZTickMode プロパティに、'auto'を設定してください。これは、デフォルトです。
スクリーンの範囲と刻みを維持
Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブ。スクリーンの範囲と刻みを維持(Keep screen limits and ticks)オプションをクリックします。MATLABは、スクリーンのフィギュアと同じ刻みの数、範囲をもつフィギュアを印刷します。
注意: UNIX 印刷(Print)ダイアログボックスの中でも、この変更を行なうことができます。
XTickModeYTickModeZTickMode プロパティを'マニュアル'に設定します。
UI controlsの印刷を維持、または、削除
Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブ。印刷するフィギュアの中に、uicontrolを表示したくない場合、Print UIControlsを非選択にします。このチェックボックスの選択状態をそのままにすると、フィギュアの中の uicontrolが印刷出力の中に表れます。
Uicontrols は、フィギュアに付加できる push buttons, listboxes, sliders, pop-up menus, editable text boxes, check boxes を含みます。uicontrol リファレンスページを参照してください。
print -nouiを使用すると、uicontrolsは削除されます。デフォルトは、維持です。

フィギュアのレンダリング

レンダリングは、ファイルの中にスクリーンで見えるフィギュアを描画する、または、プリンタにそれをフォーマットするソフトウエアとハードウエアです。デフォルトでは、MATLABは、レンダラを選択します。

挙動
ページ設定ダイアログボックス
コマンドライン
MATLABにレンダラを選択させる
Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブ。フィギュアレンダラ(Figure renderer) リストの中に、デフォルト(Default) (auto mode) を設定します。MATLABは、フィギュアの複雑さと種々のHandle Graphics プロパティの設定の複雑さwpベースにレンダリング法を選択します。この設定は、通常、満足のいく結果を得ます。
MATLABの autoselection criteriaに関する情報は、Figureプロパティのリファレンスページを参照してください。
これは、デフォルトです。
固有したレンダラの選択
Axesとフィギュア(Axes and Figure) タブ。 MATLAB は、フィギュアをレンダリングするために、Figure rendererリストから選択したレンダラを使います。ベクトルグラフィックを使って印刷したい場合、Painter'sを選択します。ラスタビットマッププリンタの場合は、Z-buffer を選択します。
Renderer プロパティに、'painters''zbuffer''OpenGL'を設定してください。

setting the rendering methodの詳細は、以下を参照してください。


  コマンドラインから フィギュアの印刷