Signal Processing Toolbox    
conv2

2次元コンボリューション

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詳細

C = conv2(A,B) は、行列Aと行列Bの2次元コンボリューションを計算します。これらの行列の一方が2次元FIRフィルタを記述している場合には、もう一方の行列が2次元フィルタ処理されます。

出力行列Cの各次元は、入力行列の対応する次元の和から1を引いた大きさになります。[ma,na] = size(A)かつ[mb,nb] = size(B)の場合、

となります。

C = conv2(A,B,'shape') は、2次元コンボリューションの中からshapeで設定した部分を取り出します。ここで、

conv2は、size(A) > size(B)のとき、実行速度が速くなります。

関数conv2 は、MATLABの基本モジュールに含まれています。

例題

イメージ処理において、Sobelエッジ検出演算は入力配列と特別に設定した行列Sとの2次元コンボリューションです。

任意のイメージIが与えられると、つぎのステートメントにより水平エッジを抽出します。

つぎのステートメントにより、まず垂直エッジを抽出し、つぎに水平エッジと垂直エッジを合成します。

参考
conv
コンボリューションおよび多項式乗算
convn
N次元コンボリューション(MATLAB Function Referenceを参照)
deconv
デコンボリューションおよび多項式除算
filter2
2次元ディジタルフィルタリング
xcorr
相互相関関数の推定
xcorr2
2次元相互相関


 conv convmtx