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get

LTIプロパティ値へのアクセス/抽出

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Value = get(sys,'PropertyName') は、LTIモデルsysのプロパティPropertyNameのカレント値を出力します。文字列'PropertyName'は、プロパティのフルネーム(たとえば'UserData')でも、あるいは大文字小文字の区別を行なわないあいまいでない略語(たとえば 'user')でも構いません。任意の基本的なLTIプロパティかモデルsysに固有の任意のプロパティを設定することができます(基本的なLTIプロパティおよびモデル固有のLTIプロパティの詳細については、マニュアルの"LTIプロパティ"を参照してください)。

Struct = get(sys) は、TF、SS、または、ZPKオブジェクトsysを、フィールド名としてプロパティ名を、フィールド値としてプロパティ値をもつ標準のMATLAB構造体に変換します。

左辺の引数を設定しない

は、sysのすべてのプロパティとそれらの値を表示します。

例題

で、定義される離散系SISO伝達関数を考えます。

このように、hのすべてのLTIプロパティを表示することも、

あるいは

のように、伝達関数の分子とサンプル時間値のみを抽出することもできます。分子データ(numプロパティ)は、常にセル配列として格納されるので、最初のコマンドは、行ベクトル[0 1]を含むセル配列に対して、処理を行います。

注意事項

構文

に対する別の表現は、構造体に似た型

となります。 たとえば

では、サンプル時間、行列、(状態空間)モデルsysUserDataプロパティの値が出力されます。

参考
frdata      周波数応答データへのクイックアクセス

set         LTIプロパティの設定と変更

ssdata      状態空間データへのクイックアクセス

tfdata      伝達関数データへのクイックアクセス

zpkdata     零点-極-ゲインデータへのクイックアクセス


 gensig gram