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[z,p,k] = zpkdata(sys) [z,p,k] = zpkdata(sys,'v') [z,p,k,Ts,Td] = zpkdata(sys)
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[z,p,k] = zpkdata(sys)
は、零点-極-ゲインモデルsys
の零点z
、極p
、ゲインk
を出力します。出力z
とp
は、つぎの特徴をもつセル配列です。
z
とp
は、出力と同数の行数と入力と同数の列数をもっています。 (i,j)
成分のz{i,j}
およびp{i,j}
は、入力j
から出力i
への伝達関数の零点と極の(列)ベクトルです。出力k
は、k(i,j)
が入力j
から出力i
への伝達関数のゲインであるような出力と同数の行数と入力と同数の列数をもつ行列です。sys
が、伝達関数か状態空間モデルの場合には、まず、zpk
を使って零点-極-ゲイン型に変換されます。状態空間モデルデータの書式の詳細は、表1-15の"LTIプロパティ"を参照してください。
[z,p,k] = zpkdata(sys,'v')
は、zpkdata
に零点と極をセル配列としてではなく、直接列ベクトルとして出力します(下の例題を参照)。
[z,p,k,Ts,Td] = zpkdata(sys)
は、サンプル時間Ts
とむだ時間データTd
も出力します。連続系モデルの場合、Td
は、入力チャンネル毎に1つの要素をもつ行ベクトルです(Td(j)
はj
番目の入力が何秒遅延しているかを示します)。離散系モデルの場合、Td
は空行列[]
です(離散系システムの遅延についてはd2d
を参照してください)。
sys
の残りのLTIプロパティには、get
でアクセスすることも、あるいは、つぎのように直接参照によってアクセスすることもできます。
sys.Ts
sys.inputname
例題
H = zpk({[0];[-0.5]},{[0.3];[0.1+i 0.1-i]},[1;2],-1) Zero/pole/gain from input to output... 1 #1: ------- (z-0.3) 2 (z+0.5) #2: ------------------- (z^2 - 0.2z + 1.01) Sampling time: unspecified
[z,p,k] = zpkdata(H) z = [ 0] [-0.5000] p = [ 0.3000] [2x1 double] k = 1 2
H
の第2出力チャンネルの零点と極にアクセスするには、z
とp
の第2セルの内容を、つぎのようにして求めます。
z{2,1} ans = -0.5000 p{2,1} ans = 0.1000+ 1.0000i 0.1000- 1.0000i
参考
get
LTIモデルのプロパティを抽出
ssdata
状態空間データへのクイックアクセス
tfdata
伝達関数データへのクイックアクセス
zpk
伝達関数データへのクイックアクセス
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