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Delaunay 三角形分割

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定義

データ点の集合が与えられたとき、Delaunay 三角形分割 は、各データ点を近傍のデータ点に繋いだ線の集合です。Delaunay 三角形分割は、Voronoi 線図に関連しています。Delaunay 三角形に外接する円の中心は、ちょうど、Voronoi 多角形の頂点に対応します。

詳細

TRI = delaunay(x,y) は、三角形の外接円にデータ点が含まれていないような三角形の集合を出力します。m 行 3 列の行列TRIの各行は、1つの三角形を定義し、ベクトルxyのインデックスを含んでいます。

共線データによる劣化を避けるために、delaunay は、あるランダムなゴミをデータに付加します。デフォルトのゴミの標準偏差 4*sqrt(eps)は、データ内の数桁の精度を維持するように選択されます。

tri = delaunay(x,y,fuzz) は、fuzz標準偏差に指定した値を使います。fuzzの値により正しい三角形分割を行わない可能性があります。これと違う立場で、共線やそれに近いデータを避けるため、ユーザのデータを前処理する必要があります。

TRI = delaunay(x,y,'sorted') は、点 xy が、最初に y 、つぎに、x でソートされ、重複する点は、省略すると仮定します。

注意

Delaunay 三角形分割は、griddata (散在しているデータの内挿)、 convhull, voronoi (voronoi 線図を計算)と共に使われ、散在したデータ点に対して三角グリッドを作成するために有効なものです。

関数 dsearchtsearch は、三角形を囲む、または、最近傍点を見つけるために三角形分割を探索します。

例題

つぎのコードは、ランダムに生成した点に対する Delaunay 三角形分割をプロットしています。

同じ点に対するVoronoi 線図と比べてみましょう。

参考

convhull, delaunay3, delaunayn, dsearch, griddata, trimesh, trisurf, tsearch, voronoi, voronoin

参考文献

National Science and Technology Research Center for Computation and Visualization of Geometric Structures (The Geometry Center), University of Minnesota. 1993.


 del2 delaunay3