Programming with MATLAB    

MATLAB内でのユーザのクラス設計

この節は、クラス設計法の議論とあるクラス内に当然含まれなければならない基本的なメソッドの集合を記述します。

MATLABでの規準となるクラス

MATLABクラスを設計する場合、MATLAB環境内に矛盾のないかつ論理的な方法で、クラスが挙動する標準のメソッド群を含ませる必要があります。定義するク ラスの性質に依存しているので、メソッドすべてが必要でない場合もあり、クラ スの設計ゴールに達するために、いくつかの他のメソッドを含ませる場合もあり ます。

つぎのテーブルは、MATLABのクラス内に含まれる基本的なメソッドです。

クラスメソッド
詳細
class constructor
クラスのオブジェクトの作成
display
MATLABがオブジェクトの内容を表示する場合(式表現が、最後にコロン記号を付けないで、呼び込まれた場合)に、呼ばれます。
setget
資産クラスプロパティにアクセス
subsrefsubsasgn
ユーザオブジェクトに対して、インデックス付きリファレンスと代入が可能
end
あるオブジェクトを使って、インデックス表現の中でend構文をサポート(たとえば、A(1:end))
subsindex
インデックス表現内のオブジェクトの使用をサポート
doublecharのような変換
あるオブジェクトをMATLABデータタイプに変換するメソッド

つぎの節は、メソッドの個々のタイプの実現について、この章で使われる例題へのリファレンスとして、議論します。


  C++とJavaプログラミングに対するヒント クラスコンストラクタメソッド