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一般的なコサインウィンドウ
Blackman、Hamming、Hann、および、箱形ウィンドウは、すべて、一般的なコサインウィンドウの特殊な場合です。これらのウィンドウは、周波数0, 2/(N-1)、および4
/(N-1)をもつ正弦波列の合成であり、ここで、Nはウィンドウ長です。これらを生成する一つの方法は、
ind = (0:n-1)'*
2*
pi/(n-1); w = A - B*
cos(ind) + C*
cos(2*
ind);
ここで、A
、B
、および、C
は、ユーザが定義する定数です。これらのウィンドウの背景にある概念は、ウィンドウを形成する個々の項を加算することにより、周波数領域内の低周波のピークをサイドロブの高さが低くなるような形で合成することです。これにより、メインロブの幅が増加するという副作用があります。
Hamming、および、Hannウィンドウは、2つの定数を設定して生成されるコサインウィンドウです。Hammingの場合は、A = 0.54
、B = 0.46
で、またHannの場合は、A = 0.5
、B = 0.5
です(いずれの場合もC = 0
)。関数hamming
、および、関数hann
は、それぞれ、これらのウィンドウを計算します。
初期のMATLABコードで示される一般的なコサインウィンドウの定義では、A = 0.5
かつB = 0.5
の場合にサンプル1とn
において零点が生じることに注意してください。
Blackmanウィンドウは、A = 0.42
、B = 0.5
、C = 0.08
で得られる一般的な3つの定数からなるウィンドウです。関数blackman
は、このウィンドウを計算します。
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