Signal Processing Toolbox    

ゲインプロット(表示)領域-設計法

フィルタ(Filter)リストの中で、選択されたフィルタの応答は、フィルタデザイナ(Filter Designer)のゲイン応答をプロット表示する領域の中にグラフィカルに表示されます。そして、仕様設定(Specifications)パネルと測定(Measurements)パネルに、そのフィルタ特性が示されます。

ゲインプロット図の中で、表示しているフィルタを拡大することができます("ズーム(Zoom)ボタン"を参照)。そして、表示されたフィルタを変更するために仕様ラインを垂直にドラッグできます(つぎの章を参照)。

仕様設定ライン

大きさのプロット上でグリーンの仕様ラインを変更することで、フィルタを再設計できます。仕様ラインを使って、通過帯域のリップルの最大変動量の許容量、遮断帯域での必要な最小減衰量、エッジ周波数を変更することができます。

詳細は、"応答図を使って、フィルタの再設計"を参照してください。

測定ライン

いくつかのフィルタ設計は、応答図上にルーラを用意して、応答測定レベルを測定することができるようになっています。これらの測定ラインは、プロット上に赤色で表れ、最小次数(Minimum Order)チェックボックスが選択されていない場合、Kaiser ウインドウ、Chebyshev I型、Chebyshev II 型フィルタに対して、使用可能になります。測定ラインをドラッグするに連れ、測定(Measurements)パネルの対応する値は、測定ラインのカレントの位置を反映して変化します。

表示領域(Display Area)-極/零点エディタ(Pole/Zero Editor)

極/零点エディタ(Pole/Zero Editor)の表示領域には、フィルタの伝達関数の極と零点が複素z-平面上に表示されます。単位円は破線で示され、垂直グリッド、水平グリッドを表示し、極-零点配置を視覚的に可能にします。

ユーザは、z-平面上を拡大でき、フィルタ伝達関数を視覚的に再設計するために極のマークや零点のマークをドラッグできます。



極/零点(Pole/Zero)ボタン

極/零点エディタ(Pole/Zero Editor)は、極-零点配置図で使用できるいくつかのツールを用意しています。ツールは、極-零点配置図の左上に配置されています。

アイコン
名前
詳細

極/零点ツール(Poles/Zeros Tool)をドラッグ
このツールを使って、プロット上で極や零点を選択し、ドラッグできます。

極を付加するツール
このツールを使って、プロット上に極を付加します。ユーザは、新しい極を配置したい(複素共役(Conjugate pair)チェックボックスを選択している場合、共役組)場所を単にクリックするだけで可能です。

零点を付加するツール
このツールを使って、プロット上に零点を付加します。ユーザは、新しい零点を配置したい(複素共役(Conjugate pair)チェックボックスを選択している場合、共役組)場所を単にクリックするだけで可能です。

極/零点を削除するツール
このツールを使って、プロットから極と零点を削除できます。削除したい極または零点を単にクリックのみ行ってください。同じ位置に配置されている極または零点の組をクリックした場合、一番上に位置する極または零点のみが削除されます。キーボードの削除(Delete)もちかちくちバックスペース(Backspace)を使っても、カレントに選択した極または零点を削除できます。
area.

表示領域の下部に、2つの付加的なボタン、前に戻る(Send To Back)すべてを削除(Delete All)があります。処理対象の極または零点が同じ位置にあって、かつ、カレントに上位になっていない場合に、上位の極または零点を処理対象から外すために、前に戻る(Send To Back)を使います。対象になる極または零点を選択して、前に戻る(Send To Back)ボタンを押し、上位のものを下位(重なりの最下位)に変更します。そして、希望する極または零点を選択してください。

すべてを削除(Delete All)ボタンは、表示領域の中のすべての極と零点を削除します。


 フィルタ仕様パネル-極/零点エディタ  フィルタビューワメニューとコントロール