Signal Processing Toolbox    

Pole/Zero Editorを使ったフィルタの設計

フィルタデザイナ(Filter Designer)の極/零点エディタを使って、フィルタ伝達関数を設計するには、

  1. アルゴリズム(Algorithm)リストから極/零点エデッタ(Pole/Zero Editor)オプションを選択します。

    フィルタデザイナ(Filter Designer)表示の中の極/零点エデッタ(Pole/Zero Editor)をオープンします。

  1. ゲイン(Gain)エディトボックスに希望するフィルタゲインを入力します。
  2. プロット上で、 (極) または (零点) シンボルのいずれかを選択することで、極または零点(または、共役組)を選択します。
  3. 座標系(Coordinates)リストから極座標(Polar) または 直交座標(Rectangular) を設定することで、使用する座標系を選択します。
  4. 選択した極、零点、共役組の新しい位置を設定するには、大きさ(Mag)や(極座標系では)角度(Angle)または、(直交座標系では)XYのエディトボックスに値を入力してください。また、マウスを使って、極と零点の位置をドラッグして、設定できます。
  5. 複素共役(Conjugate pair)チェックボックスを使って、個々の極または零点から共役組を作成するか、または、二つの個々の極または零点に共役組を分割します。

同じ方法で、新しいフィルタを設計するか、または、既に存在しているフィルタをエディトします。

極と零点の配置

ユーザのフィルタ設計を修正するために、マウスを使って、極/零点プロットの極や零点を移動します。

共役組のグループ化を解除するには、希望する組み合わせを選択し、フィルタデザイナ上の仕様(Specifications)領域の複素共役(Conjugate pair)のチェックを解除してください。

一つの位置に二つまたはそれ以上の極(または、二つまたはそれ以上の零点)が配置されているとき、そのシンボルの横に重複度を示す数字が表示されます(極の場合は左、零点の場合は右、たとえば、)。この数字は、お互いに重ね合い、識別が困難な場合でも、プロット領域の中の極や零点をすべて追跡することが容易になります。しかし、この数字は、極または零点が触れているところの重複度を示していないことに注意してください。

極または零点の組が真の重複度であるか否かを知る手助けのため、問題の極または零点を含む領域を拡大ツールを使って、拡大します。非常に高いズームレベルで、真の重複極または重複零点がはっきり分離できる場合でも、数値的な制限で、極または零点の組が、厳密に同じ値にならないことがあります。

極または零点の特別なグループが重複を含んでいるか否かをアクセスする共通の方法は、選択したスレッシュホールド値を基準にグループのメンバ間の相互接近度を比較することです。たとえば、関数residuezは、極または零点のお互いの距離の絶対値は、最大の極または零点の大きさの0.1%以下の場合、これらの極または零点が重複している極または零点として定義します。


  信号、フィルタ、スペクトルの出力 大きさの応答を使ったフィルタの再設計