Control System Toolbox関数リファレンス    

feedback

2つのLTIモデルのフィードバック結合

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sys = feedback(sys1,sys2) は、負のフィードバック相互結合のLTIモデルsyssを出力します。

閉ループモデルsysは、入力ベクトルとして、出力ベクトルとしてをもっています。LTIモデルsys1およびsys2は、共に連続系か、または、同じサンプル時間をもつ離散系でなければなりません。結果として得られるモデルタイプは、優先ルールに従って決定されます(マニュアルの"設定ルール "を参照)。

正のフィードバックを適用するには、

を使用します。 デフォルトでは、feedback(sys1,sys2)は、負のフィードバックを仮定しており、feedback(sys1,sys2,-1)と等価です。

最終的に

は、より一般的なフィードバックループに対する閉ループモデルsysを計算します。

ベクトルfeedinは、sys1の入力ベクトル に対するインデックスを含み、どの入力がフィードバックループに関係しているかを設定します。同様に、feedoutは、 sys1のどの出力 がフィードバックに使用されるかを設定します。結果として得られるLTIモデルsysは、sys1と同じ入力および出力をもっています(それらの順序は保持されます)。前と同様、デフォルトでは負のフィードバックが適用され、正のフィードバックを適用するには、

を使用する必要があります。

より複雑なフィードバック構造については、appendconnectを使用してください。

注意事項

静的ゲインを正則行列として設定することができます。たとえば、つぎのような場合です。

ただし、sys1sys2の2つの引数の少なくとも1つは、LTIオブジェクトでなければなりません。2つの静的ゲイン k1k2を含むフィードバックループの場合は、つぎのようにして行ないます。

例題

例題 1

プラント

を負のフィードバックを使ってコントローラ

と結合するには、つぎのように入力します。

MATLABは、つぎの出力を行います。

結果は、優先ルールから期待されるとおり零点-極-ゲインモデルになります。Cloopは、Gから入力名と出力名を受け継いでいることに注意してください。

例題 2

5入力、4出力の状態空間プラントPと2入力、3出力の状態空間フィードバックコントローラKを考えます。プラントの出力1、3、および4をコントローラ入力に結合し、コントローラ出力をプラントの入力4および2に結合するためには、つぎのステートメントを使います。

例題 3

つぎのような負のフィードバックループは、

つぎのように入力することによって作成することができます。

制限

フィードバック結合は代数ループを含むことができません。およびが、sys1およびsys2のフィードスルー行列の場合、このことは、つぎの条件と等価です。

参考
series      直列結合

parallel    並列結合

connect     ブロック線図の内部結合から状態空間モデルを抽出


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