モデルの作成と取り扱い    

LTIプロパティの設定

LTIプロパティ値の設定方法には、3つあります。

この節では、最初の2つのオプションについて説明します。3番目のオプションの詳細については、"プロパティの直接参照"を参照してください。

関数setは、Handle Graphicsと同じ書式に従います。特に各プロパティは、つぎの引数の組み合わせで更新されます。

ここで、

図に示すように、入力が'energy'、出力が'temperature'と名付けた、0.3秒の入力のむだ時間をもつ簡単なSISO加熱システムを考えます。

図1-1:簡単な加熱モデル

TFオブジェクトを使って、この遅れシステムを表現し、対応するLTIプロパティを設定することで、むだ時間や入力名、出力名モデルの履歴を設定します。ユーザは、LTIモデルをtfで作成したとき、または、setコマンドを使って作成したとき、直接これらのプロパティを設定できます。

たとえば、モデルを作成するときに、直接遅れを設定でき、その後、InputNameOutputNameNotes sysに設定するためにsetコマンドを使います。

最後に、与えたLTIモデルタイプに対して設定可能なすべてのプロパティと妥当な値の一覧を得るためにsetコマンドを使うことができます。上で作成した伝達関数sysに対して、

により、つぎの出力を得ます。


 モデル固有のプロパティ getを使ってのプロパティ値へのアクセス