モデルの作成と取り扱い    

プロパティの直接参照

プロパティ値を参照/修正するもう1つの方法は、構造体に似た方法です。LTIオブジェクトは、TF、ZPK、SS、FRDオブジェクトを区別する付加的フラグを除くと基本MATLABの構造体であることを思い出してください(1-3ページを参照)。それらのフィールド名は、単にプロパティ名なので、つぎのような構造体に似た構文でプロパティ値の抽出または修正を行うことができます。

以上のコマンドは、それぞれ以下のものと同等です。

たとえば、つぎのように入力します。

そして、状態空間モデルsysに対して、プロパティ"a"の値を得ます。

同様に、

は、sysの状態遷移行列を-1に設定し直します。

標準のMATLAB構造体と異なり、フィールド名全体やまたは大文字でタイプすることもありません。適切な名前をユニークに識別できる十分な長さの最小のキャラクタ数で構いません。つぎのコマンドのいずれかを入力することで、

つぎの出力を得ます。

構造体に対する正しい書式で、LTIオブジェクトに拡大します。たとえば、TFモデルを与え、

つぎのようにタイプすることで、分子にを設定することができます。

また、つぎのコマンドも等価です。


 getを使ってプロパティ値へのアクセス LTIプロパティの付加的な意味