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open

拡張子をベースにファイルをオープン

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open('name') は、ファイル name をオープンします。ここで、name に指定したファイルタイプに従って、オープンの挙動を決定します。

name
挙動
variable
Array Editor の中の配列 name をオープンします(配列は数値である必要があります)。open は、 openvar をコールします。
figure file (*.fig)
フィギュアウィンドウの中にフィギュアをオープン。
M-ファイル (name.m)
Editor の中に、M-ファイル name をオープンします。
model (name.mdl)
Simulink の中に、モデル name をオープンします。
p-ファイル (name.p)
存在する場合、Editor の中に、対応する M-ファイル name.m をオープンします。
他の拡張子 (name.custom)
補助関数 opencustom でコールすることにより、name.custom をオープンします。ここで、opencustom は、ユーザ定義の関数です。

注意

拡張子を設定していない場合の挙動

name が、ファイル拡張子を含んでいない場合、open は、which(name) で、戻されるオブジェクトをオープンします。ここで、name は、変数、関数、モデルのどれでも構いません。検索する補助関数と一致しない場合、open は、デフォルトのエディタを使います。

name が、ファイル拡張子を含んでいない、そして、拡張子をもたないファイル名と一致する場合、関数 open は、エディタ内でファイルをオープンします。拡張子をもたないファイルと一致しない場合、open は、パス上に同じ名前をもつ M-ファイルを探します。そして、見つかれば、エディタ内で、それをオープンします。

変数を取り扱う場合、open は、関数 openvar をコールします。

カスタムオープンの作成

ユーザ自身の opencustom 関数を作成し、標準のファイルタイプの取り扱い方法を変更したり、新しいファイルタイプに対するハンドラを設定したりできます。open は、パス上に見つかる opencustom 関数をコールします。

例題

例題 1 - 指定したファイル拡張子がない

testdata が、パス上に存在しない場合、

は、エディタ内に、testdata をオープンします。

testdata が存在しなくて、testdata.m は、存在する場合、

は、エディタ内に、testdata.m をオープンします。

例題 2 - 指定した拡張子のファイルが存在しなくて、M-ファイル、モデルファイルが存在する。

testdata.m と testdata.mdl が、共にサーチパス上に存在する場合、つぎのように入力することで、

testdata.mdl が、Simulink 内にオープンします。これは、モデルファイルが、M-ファイルより優先されるからです。つぎのように入力することで、

優先度の高いファイルが出力されます。この場合、つぎの結果になります。

例題 3 - カスタムされたオープン

open('mychart.cht') は、opencht('myfigure.cht') をコールします。ここで、opencht は、.cht ファイルを使ったユーザ作成の関数です。

参考

load, openvar, save, saveas


 open openfig