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legend

グラフ上の凡例表示

表示

[legend_handle,object_handles] = legend(...)

詳細

legend は、種々のタイプのグラフ(ラインプロット、バーグラフ、パイチャート等)に凡例を設定します。プロット中の各ラインに対して、ユーザが指定するテキストラベルの側に、ラインタイプ、マーカシンボル、テキストラベルのカラーを示します。塗り潰された領域(パッチ、または、サーフェスオブジェクト)をプロットするときは、凡例はテキストラベルの隣のフェースカラーのサンプルを含みます。

legend('string1','string2',...) は、データの各セットをラベル付けするために指定した文字列を使って、カレントの Axes に凡例を表示します。

legend(h,'string1','string2',...) は、指定した文字列を使って、対応したグラフィックオブジェクト(ライン、バー等)にラベル付けを行い、ベクトル h の中のハンドル番号を含むプロット上に凡例を表示します。

legend(string_matrix) は、ラベルとして、行列 string_matrix の行を含む凡例を加えます。これは、legend(string_matrix(1,:),string_matrix(2,:),...) と同じです。

legend(h,string_matrix) は、ベクトル h の中の対応するグラフィックオブジェクトをもつ行列 string_matrix の各行に関連しています。

legend(axes_handle,...) axes_handle で指定される Axes に対する凡例を表示します。

legend('off'),legend(axes_handle,'off') は、カレント Axes 、または、axes_hanlde で指定している Axes から凡例を削除します。

legend_handle = legend は、カレント Axes 上の凡例のハンドル番号を、また、凡例が存在しない場合、空行列を出力します。

引数をもたない legend は、カレントフィギュアの中のすべての凡例をリフレッシュします。

legend(legend_handle) は、指定した凡例をリフレッシュします。

legend(...,pos) は、pos を使って、凡例を配置する位置を決定します。

[legend_handle,object_handles] = legend(...) は、凡例のハンドル (legend_handle)を戻します。これは、Axes グラフィックオブジェクトと凡例で使用するline, patch text グラフィックオブジェクト(object_handles) のハンドルを含んでいます。これらのハンドルを使って、個々のオブジェクトのプロパティを修正することができます。

注意

legend は、Axes の Children プロパティのリストと同じ順序で、Axes のオブジェクトと文字列を関連付けます。デフォルトでは、凡例はカレントの Axes に注釈を付けます。

MATLAB は、Axes 毎に凡例を1つだけ表示します。legend は、凡例によってどのオブジェクトが不明瞭になるか、などの様々な要因に基づいて凡例を位置付けします。カーソルが凡例の上にあるときにマウスボタンを押し、新しい位置に凡例をドラッグすることにより、凡例を移動することができます。複数のマウスボタンがあるときは、左ボタンを押してください。

例題

正弦関数と余弦関数のプロットに凡例を追加します。

この例では、plot コマンドは、余弦関数に対しては赤色の実線('-r')を指定し、正弦関数に対しては青色の鎖線('-.b')を指定します。

参考

LineSpec, plot


 lcm legendre