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fill

2次元の多角形を塗りつぶします。

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関数 fillは、色付きの多角形を作成します。

fill(X,Y,C) は、C で指定される頂点の色を使って、XY で表されるデータから塗りつぶした多角形を作成します。Cは、カラーマップ内のインデックスとして使われるベクトルまたは行列です。C が行ベクトルの場合、length(C)size(X,2)size(Y,2) に等しく、C が列ベクトルの場合、length(C)は、size(X,1)size(Y,1) に等しくなければなりません。必要な場合、fillは、最後の頂点を最初の頂点に接続して多角形を閉じます。

fill(X,Y,ColorSpec) は、ColorSpecで指定されるカラーを使って、X Y で指定される2次元の多角形を塗りつぶします。

fill(X1,Y1,C1,X2,Y2,C2,...) は、複数の 2次元の領域を指定して、塗りつぶします。

fill(...,'PropertyName',PropertyValue) を使うと、patchグラフィックスオブジェクトに対して、プロパティ名とその値を指定することができます。

h = fill(...) は、Patchグラフィックスオブジェクトのハンドル番号からなるベクトルを出力します。Patchオブジェクトごとに1つのハンドル番号をもちます。

注意

X、または、Y のいずれかが行列で、もう一方が行列の行数と同じ要素数の列ベクトルの場合、fillは必要なサイズの行列を生成するために、列ベクトル引数を繰り返し複写します。fillは、X Y の対応する要素から頂点を形成し、各列のデータから1つの多角形を作成します。

カラーシェーディングのタイプは、引数リスト内でのカラーの設定法により異なります。ColorSpecを使って色を指定すると、fill は、PatchオブジェクトのFaceColor プロパティを対応する RGB の 3要素に設定して、フラットなシェーディングの多角形を生成します。

C を使ってカラーを指定すると、fillは、Axes のプロパティ CLim で指定される値でC の要素をスケーリングします。C をスケーリングした後で、C はカレントのカラーマップを指し示します。

Cが行ベクトルの場合、fill は、各要素が行列X Y のそれぞれの列で定義される多角形のカラーを決定し、フラットなシェーディングの多角形を生成します。各Patchオブジェクトの FaceColor プロパティは、'flat'に設定されます。各行の要素が、n番目のPatchオブジェクトに対する CData プロパティ値になります。ここで、nは、X または Y の対応する列です。

Cが列ベクトル、または、行列の場合、補間されたカラーをもつ多角形を生成するために、fill は頂点のカラーを線形補間します。PatchグラフィックスオブジェクトのFaceColorプロパティが、'interp' に設定され、1つの列の各要素は、それぞれのPatchオブジェクトに対する CDataプロパティになります。Cが列ベクトルの場合、fill は、必要なサイズの行列を生成するために、その列ベクトルを繰り返し複写します。

例題

赤い 8角形を作成します。

参考

axis, caxis, colormap, ColorSpec, fill3, patch


 fileparts fill3