MATLAB Function Reference    
コロン :

ベクトルの作成、配列のサブスクリプト操作、for ループの繰り返し

詳細


コロンは、MATLAB の中で、最も有効な演算子の一つです。これを使って、ベクトルやサブスクリプト配列を作成したり、for 繰り返しを指定できます。

コロン演算子は、つぎの規則を使って、一定等間隔のベクトルを作成します。

j:k

は、[j,j+1,...,k]と等価です。

j:k

は、j > k の場合、空です。

j:i:k

は、[j,j+i,j+2i, ...,k] と等価です。

j:i:k

は、i > 0 and j > k、または、i < 0 and j < k の場合、空です。

ここで、i,j, k は、すべてスカラです。

つぎのリストは、コロンを使って、ベクトル、行列やより高次の配列から、選択した行、列、要素を取り出すものです。

A(:,j)

は、Aj 番目の列を取り出します。

A(i,:)

は、Ai 番目の行を取り出します。

A(:,:)

は、等価な2次元配列です。行列に対して、A と同じです。

A(j:k)

は、A(j), A(j+1),...,A(k) です。

A(:,j:k)

は、A(:,j), A(:,j+1),...,A(:,k) です。

A(:,:,k)

は、3次元配列 Ak 番目のページです。

A(i,j,k,:)

は、4次元配列 A の中のベクトルを取り出します。ベクトルは、A(i,j,k,1), A(i,j,k,2), A(i,j,k,3), 等々です。

A(:)

は、1 列のベクトルとして表した A のすべての要素です。割り当てステートメントの左辺に A(:) があると、ある型で保存されていた A のすべての要素が 1 列に並べ替えられます。この場合、右辺側は、A と同じ要素数を含んでいなければなりません。

例題

整数とコロンを使って、

は、つぎの結果を得ます。

要素間に任意の実数増分があるベクトルを作るには、2 つのコロンを使います。

は、つぎの結果を得ます。

コマンド

は、最初のページがすべてゼロの 3次元配列を作ります。

参考

for, linspace, logspace, reshape


 Special Characters [ ] ( ) {} = ' . ... , ; % ! abs