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特殊文字 [ ] ( ) {} = ' . ... , ; % !

特殊文字

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[ ]

鍵括弧は、ベクトルや行列を作成するときに使います。 [6.9 9.64 sqrt(-1)] は、ブランクで区別された 3 要素からなるベクトルです。 [6.9, 9.64, i] は、同じ意味です。 [1+j 2-j 3][1 +j 2 -j 3] は、同じではありません。最初のものは、3 要素で、2番目のものは、5 要素のベクトルです。
[11 12 13; 21 22 23] は、2 行 3 列の行列を表します。セミコロンは、最初の行の終わりを意味します。
ベクトルや行列を、鍵括弧の中で使うことができます。[A B;C] は、A の行数が、B の行数と等しく、A の列数と B の列数の和が、C の列数と等しい場合、有効です。この方法を使って、かなり複雑な行列をわかりやすく作成することができます。
A = [ ] は、空行列 A を作成します。A(m,:) = [ ] は、Am 番目の行を削除し、A(:,n) = [ ] は、An 番目の列を削除します。A(n) = [ ] は、A を列ベクトルに変形し、n 番目の要素を削除します。
[A1,A2,A3...] = function は、関数の出力を複数の変数に割り当てます。
複数の割り当てステートメント内の"=" の左辺での [] の使い方は、lu, eig, svd 等を参照してください。

{ }

中括弧は、セル配列の割り当てステートメントに使います。たとえば、A(2,1) = {[1 2 3; 4 5 6]},、または、A{2,2} = ('str') です。詳細は、help paren を参照してください。

( )

丸括弧は、算術式の演算の優先順位を通常の方法で示すために使います。また、関数の引数を囲むためにも使います。より一般的な方法でベクトルと行列のサブスクリプトを囲むときにも使います。XV がベクトルの場合、X(V) は、[X(V(1)), X(V(2)), ..., X(V(n))] になります。V の成分は、サブスクリプトとして使うために整数でなければなりません。このサブスクリプトが 1 より小さいか、または、X のサイズより大きい場合、エラーになります。つぎに、いくつかの例を示します。
  • X(3) は、X の 3 番目の要素です。
  • X([1 2 3]) は、 X の最初の 3 つの要素です。

詳細は、help paren を参照してください。

X が、n 要素をもつ場合、X(n:-1:1) は、要素の並びを逆にします。行列に対して、間接的なサブスクリプト付けもできます。V が、m 要素で、W が、n 要素の場合、A(V,W) は、V W の要素が A の要素のサブスクリプトとなる m n 列の行列を作成します。たとえば、A([1,5],:) = A([5,1],:) は、A の 1 行目と 5 行目とを入れ替えます。

=

割り当てステートメントに使います。B = A は、A の要素を B に保存します。
== は、等号を表す比較演算子です。詳細は、比較演算子のページを参照してください。

'

行列の転置。 X'は、X の複素共役転置です。X.' は、共役でない転置です。

コーテーションマーク。'any text'はベクトルで、各要素はキャラクタに対する ASCII コードです。テキスト内にコーテーションマークを含ませる場合は、コーテーションマークを 2 つ付けて表します。

.

小数点。 314/100, 3.14, .314e1 は、すべて同じです。
要素単位の演算。これらは、.* , .^ , ./, .\ を使って得られます。算術演算子のページを参照してください。

.

フィールドのアクセス。A.(field)A(i).field は、A が構造体のとき、field の内容にアクセスします。

..

親ディレクトリ。cd を、参照してください。

...

継続機能。3 つ以上のピリオドを行の最後に設定すると、つぎの行に継続することを意味します。

,

カンマ。行列のサブスクリプトや関数の引数を分離するために使います。複数のステートメントの各ステートメントを区別するためにも使います。複数のステートメントの行では、カンマを画面表示を抑制するセミコロンに置き換えることもできます。

;

セミコロン。鍵括弧内で、行を終了するために使用します。画面表示の抑制や、ステートメントの分離に使います。

%

パーセント。この記号はコメントを意味し、行の論理的な終わりを意味します。この記号に続くテキストは、無視されます。MATLAB は、help コマンドに応答する M-ファイル内で最初の部分に設定したコメント行を表示します。

!

感嘆符。この記号に続く入力行は、オペレーションシステムへのコマンドとして実行されます。

注意
特殊記号の使い方には、つぎのように M-ファイル関数と等価なものがあります。

水平結合
[A,B,C...]
horzcat(A,B,C...)
垂直結合
[A;B;C...]
vertcat(A,B,C...)
サブスクリプトによる参照
A(i,j,k...)
subsref(A,S). See help subsref.
サブスクリプトによる割り当て
A(i,j,k...)= B

subsasgn(A,S,B), help subsasgn を参照

参考

代数演算子 +, -, *, /, \, ^, '

比較演算子: <, <=, >, >=, ==, ~=

論理演算子 &, |, ~


 Logical Operators & | ~ Colon :