外部インタフェース/API    

MATLAB ActiveXクライアントのサポート

MATLABまたは他のActiveXクライアントでActiveXコンポーネントを使うためには、最初にそのオブジェクトのドキュメントを参考にし、オブジェクトが利用するインタフェース名、メソッド名、プロパティ名、イベント名、オブジェクト名(ProgID として知られています)を見つける必要があります。この情報を得ると、ActiveXクライアントサポートを使ってMATLABとオブジェクトを統合できます。

ActiveXオブジェクトの使用法

MATLAB activexクラスを作成することにより、MATLABにおいてActiveX コントロールまたはサーバを作成します。各インスタンスは、オブジェクトについて1つのインタフェースを表わします。

ActiveXオブジェクトの作成

ActiveXオブジェクトを作成するために、始めに2つのコマンドが利用されます。

actxcontrol
ActiveXコントロールを作成します。
actxserver
ActiveXオートメーションサーバを作成します。

インタフェースの操作

インタフェースを表わすactiveXオブジェクトを作成すると、オブジェクトにおいてメソッドを呼び込んで操作することによって、様々なアクションを実行できます。つぎのメソッドは、activexクラスに対して実現されます。

メソッド
説明
delete
activexオブジェクトを削除します。
get
インタフェースからプロパティ値を取得、またはプロパティのリストを表示します。
invoke
インタフェースにおいてメソッドを呼び込む、またはメソッドのリストを表示します。
load
ファイルからActiveXオブジェクトを初期化します。
move
親ウィンドウのActiveXコントロールを移動またはリサイズします。
propedit
組み込みプロパティページを表示するかどうかをコントロールに指示します。
release
activexオブジェクトを開放します。
save
ActiveXコントロールオブジェクトをファイルに保存します。
send
イベントのリストを表示します。
set
インタフェースのプロパティを設定します。

作成コマンドactxcontrolactxserverは、作成されたオブジェクトに対するデフォルトのインタフェースを表わすMATLAB activexオブジェクトを出力します。しかし、これらのオブジェクトは、他のインタフェースを持つ場合があります。インタフェースは、既存のインタフェースにおいてメソッドを呼び込んだり、既存のインタフェースからプロパティを取得することによって得ることが可能(および一般的)です。ActiveXのgetおよびinvokeメソッドは、新たなactivexオブジェクトを自動的に作成、出力して、これらのインタフェースを表わします。

インタフェースが必要でないときには、releaseメソッドを使ってインタフェースを開放します。コントロール全体またはサーバが必要でないときには、deleteコマンドを使って削除します。詳細は、「インタフェースの開放」を参照してください。


 MATLAB ActiveXサポートの概要 ActiveXクライアントリファレンス