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ブレークポイントの設定

問題があると思われる変数値を分析するために、関数の実行を停止するブレークポイントを設定します。ブレークポイントは、カレントディレクトリ、または、サーチパス上にあるファイルの実行可能なラインに設定することができます。M-ファイルが実行されているなど、MATLABがビジー状態にある場合、ブレークポイントを設定することはできません。

例題にブレークポイントを設定   例題では、問題がファイル collatzplot、または、collatzのいずれに存在するのかが明確になっていません。そこで、最初にファイル collatzplot.m のライン10, 11, 12にブレークポイントを設定してみましょう。ライン10のブレークポイントは、問題が もう一方のファイル collatz にあるのかどうかを確認するために、対象ファイルに割り込むことを可能にするためのものです。なお、ライン11, 12のブレークポイントは、計算の中間結果を調査できるように、プログラムの実行を停止する目的で設定しています。

エディタ/デバッガを使ってブレークポイントの設定   エディタ/デバッガを使って、ブレークポイントを設定するには、ライン番号の右側に表示されるブレークポイント欄の - 印をクリックしてください。- 印は、対象ライン上にブレークポイントを設定することが可能であることを示しています。その他にも、設定したいラインにカーソルを置き、ツールバーのブレークポイントの設定/消去ボタンをクリックするか、 Breakpointsメニュー、または、コンテキストメニューからSet/Clear Breakpoint を選択するといった方法によっても、ブレークポイントを設定することは可能です。 これらの操作により、ブレークポイントアイコンが表示されます。下図では、ライン10に、ブレークポイントアイコンが設定されています。

等価な機能をもつ関数   デバッグ関数を使って、ブレークポイントを設定するには、関数dbstopを使用します。たとえば、つぎのようにタイプします。

また、デバッグに有用である関連関数も用意しています。

実行を停止する条件の設定   Breakpoints メニューから、つぎのいずれかを選択するか、dbstop関数で同様の設定を行うことにより、ある問題に出会ったときプログラムの実行を停止するよう設定することができます。


 デバッグ機能の使用 M-ファイルの実行