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M-ファイルのデバッグ
この節では、エラーを検出するための一般的なテクニックを紹介します。そして、つぎに、エディタ/デバッガ、及び、デバッガ関数に備わっているMATLABのデバッガ機能を単純な例題を用いて紹介します。この節は、つぎのトピックスから構成されます。
エラーのタイプ
デバッグは、ユーザ自身が作成したコードの中に隠されている問題を検出して、修正するプロセスです。デバッグは、つぎの2タイプのエラーの修正で有効です。
エラーの検出
通常、文法的なエラーについては、MATLABのエラーメッセージをベースに容易に検出できます。しかし、実行時のエラーについては、エラーが生じたときに、関数のローカルワークスペースが失われ、MATLABベースワークスペースに出力するため、検出はより困難なものとなります。実行時のエラーを起こしている原因を分離するには、つぎのいずれかのテクニックを使用します。
keyboard
ステートメントを追加します。keyboard
ステートメントは、そのステートメントを追加した個所で、M-ファイルの実行を停止し、実行している関数のローカルワークスペースの調査、変更を可能にするステートメントです。このモードに入っているかどうかは、特別なプロンプトK>>
が表示されているかどうかによって知ることが出来ます。keyboard
ステートメントによる停止状態から関数の実行状態へと復帰するには、return
とタイプし、Return キーを押してください。ブレークポイント
を設定、または、解除することができます。また、ワークスペースの内容の変更、関数コールのスタック表示、M-ファイルの内容を一行ずつ実行する、といった操作も可能となります。この節の残りの部分では、エディタ/デバッガ及びデバッグ関数を、どのように使用するかに関する解説を例題を用いて行います。
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