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グラフにテキスト注釈を付加

MATLABのフィギュアの中の任意の位置に、ユーザのデータを説明したり、データセットの中の特別な点に注意を引くように、任意の型でテキストによる注釈を付加することができます。

プロットエディットモードがアクティブな場合、グラフの部分、フィギュアバックグランドの中をクリックして、テキストを入力することで、テキスト注釈を作成することができます。プロットエディットモードが、使用できない場合でも、textgtextコマンドによりテキスト注釈を作成することができます。

プロットエディットモード、または、gtext を使用することは、グラフの任意の位置にテキスト注釈を簡単に配置できることになります。textコマンドを使うことで、データセットの中の指定した位置にテキスト注釈を配置することができます。

プロットエディットモードでのテキスト注釈の作成

グラフにテキスト注釈を付加するには、

  1. 挿入(Insert)メニューをクリックし、テキスト(Text)オプションを選択するか、または、フィギュアウインドウツールバーのテキストボタンをクリックします。

    MATLAB は、カーソルを、テキスト挿入カーソルに変更します。

  1. グラフの中のテキスト注釈を加えたい部分にカーソルを移動し、クリックします。MATLABは、グラフの中のその点にテキスト入力ボックスを開きます。
  2. テキストを入力
  3. フィギュアのバックグランドの任意の位置をクリックして、テキスト入力ボックスを閉じます。フィギュアの中の他のオブジェクト、たとえば、axesオブジェクトやline オブジェクトをクリックすると、タイトルテキスト入力ボックスが閉じ、ユーザがクリックしたオブジェクトが自動的に選択されます。

text、または、gtext コマンドを使って、テキスト注釈を作成

text関数を使って、テキスト注釈を作成するには、グラフの中にテキストとその位置をx- 座標、y-座標を使って、設定する必要があります。

たとえば、つぎのコードは、 Lotka-Volterra Predator-Prey Population モデルグラフの中の指定した点に、テキスト注釈を作成するものです。

つぎの例題は、セル配列を使って、複数ラインのテキスト注釈の作成方法を示すものです。

テキスト注釈の位置の計算

グラフの中のテキスト注釈の位置の計算をすることもできます。つぎのコードは、グラフの3つのデータ点に注釈を付加するものです。

テキスト文字列'sin(t) = -.707 \rightarrow'のHorizontalAlignmentをrightに設定して、グラフの上の点[5*pi/4,sin(5*pi/4)]の左側に配置します。テキスト注釈の配列に関する詳細は、テキストの配列を参照してください。

テキストオブジェクトを使って、任意の位置にaxesに注釈を加えます。MATLABは、axesのデータ単位を使って、テキストを配置します。たとえば、A = 0.25、 = 0.005で、t = 0 から 900 の値をもつ関数をプロットすることを考えましょう。

t = 300の値の位置の点に注釈を加えるには、ユーザがプロットで使用した関数を使って、テキスト座標を計算します。

このステートメントは、Positionプロパティをx = 300、として定義します。

デフォルトのテキストは、Extentプロパティで設定された長方形を使って、文字の左側に点、垂直方向では真ん中に合わせます。テキストの配列 は、付加的な配列のオプションを説明しています。

テキストの配列

HorizontalAlignmentVerticalAlignment プロパティは、指定したx-, y-, and z-座標に関して、テキストキャラクタの配列をコントロールします。つぎのダイアグラムは、プロパティとテキストの対応する配列に関するオプションを示しています。

デフォルトの配列は、

MATLABは、指定したPositionに正確に、テキストStringを設置しません。たとえば、前の例題は、テキストを注釈として点の加えたプロットを示しています。プロットを拡大すると、テキストの実際の位置を見ることができます。

小さい点は、テキストPosition プロパティで指定されている点です。大きい点は、テキストStringプロパティの中の最初のキャラクタとして定義されているものです。




  Axesラベルをグラフに付加 例題 - テキストの配列