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Discrete Transfer Fcn

離散伝達関数を実現します。

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Discrete

詳細



Discrete Transfer Fcnブロックは、つぎの方程式で記述されるz 変換伝達関数を実現します。

ここで、m+1n+1 は、それぞれ分子係数と分母係数の数です。numden は、z のべき乗の降順での分子と分母の係数を含みます。num はベクトルまたは行列で、den はベクトルでなければなりません。いずれもブロックダイアログボックス上のパラメータとして指定します。分母の次数は分子の次数以上でなければなりません。

ブロック入力はスカラです。出力幅は分子の行数に等しくなります。

Discrete Transfer Fcnブロックは、制御エンジニアがよく利用する方法、つまり、zの多項式を使って離散システムを記述します。Discrete Filterブロックは、信号処理エンジニアがよく利用する方法、つまり、z-1 (遅れ演算子)の多項式を使ってデジタルフィルタを記述します。分子多項式と分母多項式を同じ長さで定義すると、これらの方法は等しくなります。

Discrete Transfer Fcnブロックは、分子と分母をどのように指定するかに応じて、アイコン内に表示します。詳細については、Transfer Fcn を参照してください。

サポートされているデータタイプ

Discrete Transfer Functionブロックは、double タイプの実数信号を受け入れ、出力します。

パラメータとダイアログボックス

Numerator
分子係数の行ベクトル。複数行の行列を指定すると複数の出力を生成することができます。デフォルトは [1]
Denominator
分母係数の行ベクトル。デフォルトは [1 0.5]
Sample time
サンプル時間間隔。デフォルトは 1

特性

直接フィードスルー
NumeratorDenominator のパラメータの長さが等しい場合のみ
サンプル時間
離散
スカラ拡張
不可
状態数
Denominator パラメータの長さ -1
ベクトル化
不可
ゼロクロッシング
なし


 Discrete-Time Integrator Discrete Zero-Pole