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Transfer Fcn

線形伝達関数を実現します。

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Continuous

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Transfer Fcnブロックは、入力(u)と出力(y)がつぎの方程式のような伝達関数形式で表現できる伝達関数を実現します。

ここで、nnnd は、それぞれ分子係数と分母係数の数です。numden は、s のべき乗の降順で表した分子と分母の係数を含んでいます。num はベクトルでも行列でも構いませんが、den はベクトルでなければなりません。いずれもブロックダイアログボックス上のパラメータとして指定します。分母の次数は分子の次数以上でなければなりません。

Transfer Fcnブロックは、スカラ入力です。ブロックの伝達関数の分子がベクトルの場合、ブロックの出力もスカラになります。しかし、分子が行列の場合、伝達関数は入力を分子の行数と同じ幅と等しい出力ベクトルに拡張します。たとえば、2行の分子は、スカラ入力とベクトル出力をもつブロックになります。出力ベクトルの幅は2です。

初期条件は、ゼロにあらかじめ設定されています。初期条件を指定する必要がある場合、tf2ss を使って状態空間に変換し、State-Spaceブロックを使ってください。tf2ss ユーティリティは、システムに対するA、B、C、D行列を提供します。詳細については、help tf2ss と入力するか、Control System Toolbox User's Guide を参照してください。

Transfer Fcnブロックアイコン

サポートされているデータタイプ

Transfer Fcnブロックは、任意のデータタイプの信号を受け入れ、出力します。

パラメータとダイアログボックス

Numerator
分子係数の行ベクトル。複数の出力を生成するために複数の行をもつ行列を指定することができます。デフォルトは[1]
Denominator
分母係数の行ベクトル。デフォルトは[1 1]

特性

直接フィールドスルー
NumeratorDenominator のパラメータの長さが等しい場合のみ
サンプル時間
連続
スカラ拡張
不可
状態
Denominator の長さ -1
ベクトル化
伝達関数の分子が行列の場合、ブロックは、スカラ入力をベクトル出力に拡張する意味で、可。ブロックの詳細を参照してください。
ゼロクロッシング
なし


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