Using Simulink | ![]() ![]() |
出力信号の大きさの決定
ブロックが非スカラ信号を発生することができる場合は、ブロックが出力する信号の大きさは、ブロックがsourceブロックである場合はブロックのパラメータに依存します。そうでない場合は、出力の大きさは、ブロックの入力の大きさに依存します。
Sourceブロックの出力の大きさの決定
source ブロックは、入力をもたないブロックです。sourceブロックの例には、ConstantブロックとSine Waveブロックが含まれます(Simulinkのsourceブロックの一覧は、表 9-1, Sources Libraryブロック を参照してください)。sourceブロックの出力の大きさは、ブロックの Preserve Vector Orientation パラメータが on (ブロックのパラメータダイアログボックスがチェックされている) の場合は、出力値のパラメータの大きさと同じです。Preserve Vector Orientation パラメータが off の場合は、出力の大きさは、パラメータの大きさが Nx1 または 1xN である場合を除いて、出力値のパラメータの大きさと同じです。後者の場合、ブロックは幅Nのベクトル信号を出力します。
sourceブロックの出力値パラメータと Preserve Vector Orientation パラメータが出力の大きさを決定する方法の例として、Constantブロックを考えます。このブロックは、Constant value パラメータと同じ定数信号を出力します。つぎの表は、Constant value パラメータの大きさと、Preserve Vector Orientation パラメータの設定がどのようにブロックの出力の大きさを決定するかを示しています。
Constant Value |
Preserve Vector Orientation |
出力 |
スカラ |
on |
スカラ |
スカラ |
off |
スカラ |
1 x N 行列 |
on |
1 x N 行列 |
1 x N 行列 |
off |
N-要素ベクトル |
N x 1 行列 |
on |
N x 1 行列 |
N x 1 行列 |
off |
N-要素ベクトル |
M x N 行列 |
on |
M x N 行列 |
M x N 行列 |
off |
M x N 行列 |
Simulink sourceブロックを使って、それらが出力する信号の大きさを指定することができます。そのため、モデル内で異なる大きさの信号を導入することができます。
非Sourceブロックの出力の大きさの決定
ブロックが入力をもつ場合、出力の大きさは、入力の大きさと等しくなります(つぎの節で説明するように、すべての入力は、同じ大きさでなければなりません)。
![]() | 信号に関する用語集 | 信号とパラメータの大きさの規則 | ![]() |