Signal Processing Toolbox

フィルタデザイナ(Filter Designer)の概要：フィルタ設計

フィルタデザイナ(Filter Designer)は、ユーザが入力したフィルタのゲイン応答や極-零点図での仕様をもとに、ディジタルIIRフィルタやFIRフィルタの設計用の会話型のグラフィカル環境を用意しています。

注意   フィルタの設計と解析については、5章の "フィルタ設計と解析ツール"に記述されているフィルタ設計と解析ツール(FDATool)を使うことができます。

フィルタタイプ

フィルタデザイナ(Filter Designer)を使って、つぎのタイプのフィルタを設計できます。

• バンドパス
• ローパス
• バンドストップ
• ハイパス

FIR フィルタ手法

FIRフィルタを設計するために、つぎの設計手法を使うことができます。

• 等リップル
• 最小二乗
• Kaiser ウインドウ

IIR フィルタ手法

IIRフィルタを設計するために、つぎの設計手法を使うことができます。

• Butterworth
• Chebyshev I型
• Chebyshev II型
• 楕円

極-零点エデッタ(Pole/Zero Editor)

極-零点エデッタ(Pole/Zero Editor)を使って、複素z-平面内で、極と零点を配置したり、移動して、任意のFIRフィルタやIIRフィルタを設計します。

スペクトルの重ね書き

フィルタの仕様を満たしているか否かを調べるために、フィルタの周波数応答上にスペクトルを重ね書きすることもできます。

フィルタデザイナ(Filter Designer)のオープン

つぎのいずれかの手法を使って、SPToolからフィルタデザイナをオープンします。

• SPToolの中のフィルタ(Filters)リストの中から新規設計(New Design)ボタンを押します。
• SPToolの中のフィルタ(Filters)リストからエディトしたいフィルタを選択し、設計の編集(Edit Design)ボタンを選択します。

フィルタデザイナ(Filter Designer)は、つぎの要素をもっています。

• SPTool の中のリストから選択できるフィルタ用のメニュー
• 種々のフィルタ設計法(アルゴリズム)用のメニュー
• フィルタの大きさの応答をグラフィカルに調整するための表示領域
• フィルタの大きさの応答のパラメータ値を求めるための測定用のライン
• 伝達関数の極や零点を取り扱うことにより、設計したフィルタをグラフィカルにエディットするための極-零点図の表示領域
• 表示をナビゲーションするためのズームボタン
• カレントのフィルタの設計パラメータ、または、極-零点の位置を表示したり、変更するための 仕様(Specifications) 領域
• カレントフィルタの応答特性や安定性を見るための測定(Measurements) 領域

シグナルブラウザの概要：信号の解析

フィルタビューワの概要：フィルタの解析