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チューニング可能なパラメータのストレージクラス
Real-Time Workshopは、チューニング可能なパラメータに対して4つのストレージクラスを定義します。チューニング可能なパラメータは、つぎのストレージクラスのうちの1つとして宣言しなければなりません。
SimulinkGlobal(Auto): SimulinkGlobal(Auto)は、デフォルトのストレージクラスです。Real-Time Workshopは、パラメータをrtPのメンバとして格納します。rtP の各メンバは、コードの生成時に対応するワークスペース変数の値に初期化されます。ExportedGlobal: 生成されたコードは、パラメータを例示して初期化し、model_export.hパラメータをグローバル変数としてエクスポートします。エクスポートされたグローバル変数は、rtPデータ構造体とは独立です。エクスポートされたグローバル変数は、コード生成時に対応するワークスペース変数の値に初期化されます。ImportedExtern: model.hは、パラメータ外部を変数として宣言します。ユーザコードは、いかなる場合も適切な変数定義および初期化処理を与える必要があります。ImportedExternPointer: model.hは、変数を外部ポインタとして宣言します。ユーザコードは、いかなる場合も適切なポインタ変数定義および初期化処理を与える必要があります。ストレージクラス宣言がパラメータに対して生成されたコードにどのように影響するかを示す例として、以下に示すモデルを考えます。

ワークスペース変数Kp は、Gain1ブロックのゲインを設定します。Kpの値が5.0であると仮定します。表 3-3は、Kpがチューニング可能なパラメータとして宣言されたときの変数宣言とgainブロックに対して生成されたコードを示します。例題は、各ストレージクラスに対して示しています。
シンボル名Kpは、変数および生成コードのフィールド名に保存されます。
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