Real-Time Workshop User's Guide    

チューニング可能なパラメータのストレージ

チューニング可能なパラメータは、値がランタイムに変更可能なブロックパラメータです。チューニング可能なパラメータは、本質的に非インラインです。チューニング可能な式は、単数または複数のチューニング可能なパラメータを含む式です

パラメータをチューニング可能と宣言するとき、パラメータがrtPに格納されるかどうかを制御します。また、生成されたコードのシンボリックなパラメータ名も制御します。

パラメータをチューニング可能と宣言するとき、以下を指定します。

Real-Time Workshopは、各チューニング可能なパラメータに対して変数または構造体のストレージ宣言を生成します。ストレージクラスの選択は、パラメータがrtPのメンバとして宣言されるか、あるいは、別個のグローバル変数として宣言されるかを制御します。

生成されたストレージ宣言を使って、変数をコードから見えるようにすることができます。コード内で宣言された変数も生成コードで見えるようにすることができます。コードを生成したコードモジュールに適切にリンクする必要があります。

チューニング可能なパラメータまたは式は、ある制限に従って、ルートモデル、またはマスクされたあるいはマスクされていないサブシステムで利用することができます(「チューニング可能な式」を参照)。

チューニング可能なパラメータを宣言するには、まずInline parametersオプションを利用可能にしなければなりません。それから、 Model Parameter Configuration ダイアログを使ってインラインから個々のパラメータを削除し、チューニング可能に宣言します。これにより、選択したパラメータの実行時のチューニングの柔軟性を保持しながら、ほとんどのパラメータをインライン化することによって、全体の効率を向上させることが可能です。

チューニング可能なパラメータの宣言のメカニズムは、「Model Parameter Configuration Dialogの使用法」で説明します。


 チューニング不可能なパラメータのストレージ チューニング可能なパラメータのストレージクラス